五条先生が呪霊になった話【呪術廻戦】【五条悟】 (ページ25)

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25．不思議な事③ ページ25

A視点:

車の後部座席にゆうじ君、私で乗って呪術高専に向かっていた。

『ねえゆうじ君、コーラ味の飴ちゃん食べる？』

「食べる！」

少し大きめのコーラ味の飴をゆうじ君は嬉しそうに食べた。

『少し、君について教えてもらってもいいかな？』

「……うん」

『ごめんね、本当に辛い時は言ってね？』

「うん」

『名字言えるかな？』

「い、いたどり」

『ゆうじ君は何歳？』

「6歳」

『あの怖いのを見るようになったのはいつから？』

「えっと……わかんない………でも、ずっと前から見えてた気がする」

『ひとりいっこ？』

「ううん、弟がいる」

『その子はどうしたの……？』

「ぱぱとママのとこいると思う……」

『学校行ってた？』

と、聞くとゆうじ君は俯いて少し震えた。

何かあったんだろうな……。

優しくギュッと抱きしめると、ゆうじ君も抱きしめ返してくれた。

『ごめんね、辛い事思い出させてね……』

「うぅん……だいじょぶ………がっこう……行ってたけど……

色んな人に……気持ち悪いって言われた……怖い奴がいるって言うと………

みんなみんな……嘘つきとか気持ち悪いとかって………言ってきた………

俺……嘘ついてないのに………本当のことなのに……」

ああ、やっぱり。

『あのね、あの怖い奴は本当に一部の人しか見れないの

呪霊って言うんだけど………

ゆうじ君は運が悪かったねぇ………』

「！！

ううん！！悪くないよ！」

『えっどして？』

「だってお姉さんと会えたんだもん！」

ははっすんげー可愛いこと言ってくれるなこの子……。

言われたこと……無かったな………。

『えへへ……あんがとねゆうじ君

あ、そういえば私の名前言ってなかったね！

Aって言うの』

「じゃあAちゃんだ！！」

うぅ～～～花丸100点の可愛い笑顔を向けてくるゆうじ君が可愛い(語彙力逃走)。

『……ごめんね、これを聞くのはとても辛いと思う。それでも聞いていいかな？』

「……いいよ」

『何で捨てられちゃったかわかるかな……？』

「お、俺が……怖い奴いるって言った頃から、俺のこと気持ち悪い、邪魔だって

言ってたから………多分要らなくなったんだと思う……」

昔の私の状況と重なって見えてしまう。

私は親からの見放された辛さは兄が癒してくれた。

でも、ゆうじ君は味方がいなかったんかな……。