五条先生が呪霊になった話【呪術廻戦】【五条悟】 (ページ21)

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21．五条悟の過去話② ページ21

「『恵もあんなに大きくなっちゃってー！いや～嬉しいね～』」

「親戚のじじい発言じゃん」

……五条先生のことは知らないことばっかりだ。

聞かなかったというのもあるけど五条先生はあまり自分の話をしようとしない。

この機会に聞いてみようか……。

「あの……五条先生」

「『なに？』」

「良ければ五条先生の過去、教えてくれませんか？」

「『……珍しいね？あまり質問してこなくて寂しかったし嬉しいからいいけどね！

んで？僕の過去の何が知りたい？』」

「『宿儺の器との関係が知りたいです』」

「『………いいよ。

僕がここで先生をやってる時、宿儺の器と出会ったの。

まあ宿儺の器になったらもう死刑確定なんだけどね、僕が監視して、宿儺の指を全部取り込ませてから死刑すればいいって提案した。

宿儺の指ってもう既に他の呪霊に取り込まれてる可能性が高いじゃん？

その場合、その呪霊は強くなってるわけだから、先生の僕がその子に強くなるためのこといろいろ教えたんだ。

それで特訓させて、強くなってもらって、その子に宿儺の指を全部取り込ませた。

……………………………そして処刑された。

されたというか、したって言った方が合ってるかもね。

僕が処刑したんだ』」

その話をしている五条先生の顔は苦しそうな顔をしていた。

「『ははっ何が最強だだよね。生徒一人も守れない教師なんてクズでしょ……』」

「そんなことないです」

俺は無意識に即答していた。

驚いた顔をして僕の顔を見ていた。

「………五条先生はクズかもしれませんけど。そのことに関しては……クズじゃないです」

五条先生は少し笑って

「『え～……最初の言葉なけりゃもっと嬉しかったんだけどな～w

ありがとう嶺二』」

と、言って五条先生は俺の頭を撫でた。

「ご、五条先生頭撫でるの好きですね……この歳になって恥ずかしいんですけど……」

「『え～？嫌がってないじゃん嶺二？満更でも無さそうだしw』」

「っ！！やめてくださいっ！！！」

軽く頭を叩いて手を払った。

いったいよ嶺二～ツンデレめ！っと言ってきたのでもう一発くらわせた。