五条先生が呪霊になった話【呪術廻戦】【五条悟】 (ページ11)

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11．先生④ ページ11

嶺二視点:

ーーーーーーーーー数時間前ーーーーーーーーーーーーーー

スマホをベットの上で座って弄っていると後ろから気配がした。

バッと振り返るとそこには五条悟がいた。

「お疲れサマンサー！！」

びっくりして後ずさると自分の足に慌てすぎて引っかかり転んだ。

「もーーびっくりしすぎだよ～」

と、笑いながら俺のベットに座る。

膝が地味に痛いのと、転んで多少恥ずかしい。

「……五条悟……なんの用なんですか」

「えー呼び捨てな感じ？それも悪くないんだけどさ、五条先生って呼んでよ」

「……は？なんでですか」

「僕ね！元々ここの先生だったの！だから五条先生って呼んでくれるほうがしっくりくるっていうかさー？」

「はあ……」

わざわざそれを言いたいだけに来たのか。

しかもあんな登場で。

「んで？呼んでくれる？」

「嫌ですけど」

「え！？何で！？」

いや、呪霊を先生って呼びたい呪術師はいないと思うが。

「別に呼び方はどうでもいいじゃないですか」

「良くないのーーー！！！」

子供のような怒り方で少し呆れる……。

「なんでですか……」

「先生って呼んでくれた方が正直嬉しいっていうのもあるけど、1番の理由は僕の居場所があるって感じるからかな～」

「！？」

ちょっとびっくりした。

意外と人間の感情もちゃんとあるんだな。

最強もそんなふうに思うのか。

「……納得しました。じゃあいいですよ五条先生」

「本当ｫ！？やったーー！ありがとう嶺二♪」

凄く嬉しそうだ。

「……それで、用事はそれだけですか？」

「んーん！用事はそれだけじゃない。恵とAと嶺二と僕で夕ご飯食べに行こう？」

「はあ。いいですよ。行き先は決まってるんですか？」

「決まってないよー。Aが起きてから相談しようって思って」

「わかりましたいいですよ」

ーーーーーーーーーーー現在ーーーーーーーーーーーー

片方の目が透き通った綺麗な青の瞳をしたAさん。

髪の毛も内側の髪の毛だけが白くなっている。

髪の毛の黒と白が対照的でとても大人っぽく感じる。

なんて観察しながら夜の街中を伏黒先生、Aさん(一応五条先生も)と歩く。

東京の街は明るくてあまり好きじゃないが、こうやって誰かと歩くっていうことはあまりなかったからか楽しく感じる。

また行ける機会があるだろうか。