お茶子〜お盆の迎え灯�◆繊撻劵蹈▲�】 ページ17
いや!障子に影が…。
???「逃がさない」
ろ、廊下にいる…。
怖い!怖い怖い怖い!
???「見つけた!見つけた!見つけた!」
ひっ!
茶「どこかに…行った?あの…細い影はいったいなんなんや…?」
翌朝
茶「ばあちゃん、おはよ!」
祖母「お茶子…」
茶「どうしたん?顔、青いよ」
祖母「こ、これ…」
茶「あ、うちの携帯!昨日充電したまま忘れたんやったぁ」
祖母「人形が…」
茶「え?なんやこれ!!人形の首が取れとる!昨日はなんもなかったんに!」
祖母「なぁ、お茶子。まさか…仏壇開けたん?正直に言い?怒らへんから」
茶「うん…実は」
私は祖母に昨日の夜あった事を話した。
祖母「じっちゃん、大変!」
祖父「朝から騒がしいな」
祖母は私が仏壇を開けたことや幽霊のことを祖父に話していた。
祖父「迎え灯でヨリコが帰って来てしもたか」
祖母「身代わり人形が…」
祖父「お茶子はすぐ帰っとき。坊さんに連絡せなあかん」
茶「じっちゃん、ばあちゃん…。どういうことなん…?」
祖父「ヨリコ…お茶子のおかんは心の病気になってなぁ」
祖母「お茶子は覚えておらんかもしれんけど。小さい頃、ここにしばらく住んでたんよ」
茶「病気を治すために?」
祖父「せやけど、病気は良くなるどころか、ますます酷うなってっなぁ」
祖母「ある日な…ヨリコは包丁を持ってな。小さなお茶子を…」
茶「嘘…おかんが…私を殺そうと」
祖母「ばあちゃん、お茶子を抱いて逃げたんよ」
祖父「うちが警察と戻って来た頃にはもう、ヨリコは手首を切って死んどった。壁に『必ずお茶子を連れて行く』と血で残しおってな…」
茶「そんな…」
祖母「その後、お茶子が高熱出しとってな。生死の境を彷徨ったんよ」
祖父「ヨリコのせいだと思っとったうちらは、お坊さんに御払いを頼んだんよ」
祖母「そのおかげでお茶子は助かったんやけどお坊さんを言うたんよ」
茶「なにを…言われたん?」
祖父「悪霊になったヨリコの執念は凄まじい。戻って来ないよう迎え灯などお盆の行事などはしないように」
祖母「そして、この家にお茶子を入れる時は、万が一のため身代わり人形を持たせなさいって」
茶「せやから人形をくれたんか」
祖母「お茶子が無事でほんま良かったわ…」
祖父「あぁ、ほんまにな」
続く
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作者名：なめこ | 作成日時：2019年4月14日 16時
