その監督生、よく落ちる。【ツイステ】 (ページ49)

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切り札と女王の衝突ページ49

エース「お前がそんなクソ野郎なのは親のせいでもなんでもねぇって

たった今よ～く分かったわ！

この学園に来てから一年、お前の横暴さを注意してくれるダチの一人も作れなかったてめぇのせいだ！」

エースの怒りは止まらない。

その中でも冷静なのか、さっきまでローズハート先輩の言葉に意気消沈していた僕の前に立ってくれている。

入学式の次の日に、僕をグリムの炎から守ったときのように。

リドル「なに…を、言ってるんだ？」

エース「そりゃお前は、ガッチガチの教育ママにえぐい育て方されたかもしんないけどさ。

ママ、ママってそればっかかよ！自分では何も考えてねぇじゃん！

何が赤き支配者だ！お前は魔法が強いだけの、ただの赤ちゃんだ！」

リドル「赤ちゃん…だって？この僕が？

何も知らないくせに…僕のこと何も知らないくせに！」

エース「あ～知らないね、知るわけねぇだろ！

あんな態度で分かると思うか？甘えてんじゃねぇよ！

つか、アンタだって何も知らないくせに

Aにあんだけ酷いこと言っといて…よく言えるよね。」

リドル「ッ…うるさい、うるさい、うるさい！！黙れ！！

お母様は正しいんだ！だから、僕も絶対に正しいんだ！」

トレイ先輩や学園長の静止の声も聞こえない程

ローズハート先輩の感情が高ぶっている。

なんだろう、この感じ。

嫌な予感がする。でも、どこかで味わったことのある嫌な感じ。

『…ドワーフ、鉱山。』

「新入生の言う通りだ！もううんざりなんだよ！！」

僕の中で、一つの答えが出そうになった瞬間。

そんな考えを掻き消す、ハーツラビュル寮生の叫び声が響いたかと思えば

ローズハート先輩に向かって何かが飛んできては

何かが割れる音と共にローズハート先輩に当たった。

あれは…卵…？

リドル「誰だ！僕に卵を投げた奴は！」

声を発する人はいない。

みんな少なからずそう思っていたと、無言が肯定していた。

リドル「ふ…ははは、あははっ！！

うんざりだって？うんざりなのは僕の方だ！

何度首をはねても、どれだけ厳しくしても

お前たちはルール違反を犯す。

どいつもこいつも…自分勝手なバカばっかり！

いいだろう、名乗り出ないなら全員連帯責任だ！

全員の首をはねてやる！

『首をはねろ』(ｵﾌ・ｳｨｽﾞ・ﾕｱﾍｯﾄﾞ)！！」

ものの数秒で、ほとんどの寮生に首輪がかかった。

魔力量が異常だけど…これは。

リドル「あはははっ！どうだ！

誰も僕に手も足も出ないだろう！

やっぱり、ルールを厳守するボクが一番正しいんだ！」