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下手くそ ページ21

あの後、めちゃくちゃ焦っていたエースに聞いてみたところ

どうやらナイトレイブンカレッジは男子校らしい。

通りで制服が男物しかないと思った。


ケイト「ってか、エースちゃんオンボロ寮に止まったんでしょ?

その時に気づかなかったの?ほら、着替え見ちゃうとか。」


エース「俺が叩き起こされた時にはもう着替えてたんすよコイツ!

つーか、お前いろいろとイレギュラーすぎ…」


『えっと…なんか、ごめんね。

っていうか、デュースはどうしちゃったの…?』


デュース「お、女…だったのか…」


『あー…隠しててごめんね。』


一歩、デュースに近づくとその分後ろの後退された。

しかも、顔が真っ赤である。

わかった、こいつ死ぬほど初心なんだな。


『……』


デュース「な、何で近づいてくるんだ!?」


『なんか、追いかけたくなって。』


ケイト「ちょっとちょっと、遊んでないで薔薇塗るの手伝ってってば!」


ダイヤモンド先輩の声で我に返った。

魔法が使えないエースはペンキで

僕とデュースとグリムは魔法で色を変えることになったのだが。

グリムは薔薇を燃やすし、デュースは青くするし

僕は、実をいうともっとひどかった。


『あれ、しおれちゃった…』


ケイト「あはは、最初はしょうがないって。

ほら、俺が魔法で戻すから続きお願いね。」


『あ、はい……って、次は黒くなった…!?』


ケイト「う、うん…しょうがない…しょうがない…?

あ、一気にやらずに本数絞ってやりなよ。」


『そうします。えっと…赤く…赤く…』


ようやく赤くできたのは、ダイヤモンド先輩に言われた通りに

本数を絞って赤くした時だった。

一度に17本が限界か…中途半端な数。


ケイト「…Aちゃん、実は魔法下手?」


『単純な攻撃魔法ならできるんですけど…

魔法は…その、そんなに練習するなって言われてて…』


エース「誰に。」


『え…っと…多分、親。』


エース「多分て。

ま、ここに入ったからには魔法はやんなきゃいけないんだから

練習しろよ。」


『…いいの、練習して。』


エース「え、だってここ魔法学校だぞ?」


『…そっか、わかった。頑張るね。』


そうだ、ここには

あの人達はいない。


 


 


ケイト「ねぇねぇエースちゃん、Aちゃんってなんか訳あり?」


エース「多分…アイツたまぁに怖い顔するし…変になるし

普通にめっちゃこだわるし…」


ケイト「うーんそういうことじゃなくてさぁ…」


エース「…?」


ケイト「…後で、Aちゃんが塗った薔薇の色と本数について調べてみな。」

門前払い→←女王様の好きな色



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れぃと(プロフ) - 続編移行の部屋がめっちゃ好きッスわwww (2021年8月2日 3時) (レス) id: 40283c6b11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/  
作成日時:2020年12月30日 22時

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