その監督生、よく落ちる。【ツイステ】 (ページ19)

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ハート女王の寮ページ19

翌日。

昨日学園長が来た時間より少し遅い時間にエースを叩き起こし

準備をさせてすぐさまハーツラビュル寮に向かった。

因みに昨日はエースがベッドで、僕が談話室のソファで寝た。

エース「えっと…ベッドで寝た俺が言うのもあれだけど、よかったわけ？」

『僕、ここに来る前は椅子に座ったまま寝落ちとか

気づいたら床で寝てたとか

まともにベッドで寝てたことの方が少ないから大丈夫だよ。』

エース「えぇ…お前の私生活が心配。」

鏡舎に辿り着き、鏡をくぐると

そこに広がっていたのは

薔薇の庭園、植物で作られた迷路

うちの寮とは似ても似つかない、豪華な建物。

これが、ハーツラビュル寮…

デュース「やっぱりAと一緒だったか、エース。」

『あ、デュースだ。おはよう。』

デュース「あぁ、おはよう。

昨日はあれから大丈夫だったか？」

どうやら、今から僕の寮に向かうつもりだったらしい。

曰く、エースは多分うちの寮に来ているだろうから…らしい。

デュース凄いな、大正解だよ。

エース「寮長まだ怒ってた？」

デュース「いや、そうでもない。

今朝起床時間を守れなかったやつが

3人ほど寮長に首をはねられていたくらいだな。」

エース「めちゃめちゃ怒ってんじゃん！」

『僕たちその寮長さんに謝りに来たんだ。

デュース、寮長さんどこにいるか知らない？』

デュース「寮長なら、多分まだ寮にいるぞ。

僕も行くから、ちゃんと謝るんだぞ。」

エース「はーい。」

デュースとエースの後を追いかけて、薔薇の迷路の中に足を踏み入れた。

迷路の中の薔薇は、赤かったり白かったり

というかこの色、自然のものじゃないような…

「やばいやばい、急いで薔薇を赤く塗らないと。」

グリム「おっ、誰かいるんだゾ。」

「おっと危ない。塗り残しは首が飛ぶぞ。」

オレンジの髪に、ライトグリーンの瞳。

目元には赤いダイヤモンドマークの、いかにも軽そうな男性がいた。

この人…薔薇を赤く塗ってるのか…？

『あの、何してるんですか？』

「これ？見ての通り薔薇を塗ってるだけだけど？」

デュース「えぇ！？なんでそんなことを！？」

「ん～、反応がフレッシュでカワイーね！

って、君ら昨日10憶マドルのシャンデリア壊して退学騒ぎ起こした1年生じゃん！」

あのシャンデリアそんなにするのか、とか呑気なことを考えていたのは私だけのようで

エースたちはこれからのことを考えたのか、顔が真っ青になっていた。

あはは、ご愁傷様。