その監督生、よく落ちる。【ツイステ】 (ページ13)

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亡霊鉱山ページ13

ドワーフ鉱山。

かつては魔法石の採掘で栄えていたそうだが

今ではそれは過去の栄光。

今住んでいるオンボロ寮があっても

何ら違和感のないレベルで、廃れていた。

『とりあえず、石って言ったら採掘する為の洞窟があると思うから

そこに行ってみようか。』

デュース「…なぁ、A。

君はどうしてさっきから飴を舐めているんだ。」

『トラッポラがくれたんだ。

いち早く噛み砕きたい。』

エース「ひっど。」

飴を舐めきる頃、採掘場を見つけた。

いかにも、何か出そうな洞窟。

デュース「…なんだか不気味だな…｣

グリム「ふなぁ…何か出そうなんだゾ…」

エース「何、お前ら怖いの？」

『じゃあ僕一人で行ってくるから

ビビり散らしてる人達はここで待っててね。』

エース「お前はもうちょっと怖がれよ。

ってか、笑顔でそういうこと言わないの。」

怯えた様子のデュースとグリムはこの際無視して

採掘場の中に足を踏み入れると

覚悟を決めたらしいデュースとグリム

もう呆れたって感じのトラッポラが着いてきた。

道中ゴーストが何回か出てきたけど

見えないフリして進んでたら、惨めになったのか出てこなくなった。

エース「…お前鬼だな。」

『触らぬ神に祟りなしって言うじゃん。

面倒ごとは無視するのが1番じゃない？』

エース「だから、それを笑顔で言うなって。」

またトラッポラに怒られた。

僕は、人と話す時は笑顔でって

そう言われたから、守ってるだけなのに。

そう、言おうと思った時だった。

洞窟内に、僕達ではない別の何がの声が聞こえた。

「…さぬ…」

『…何か言ってる。』

「…イシ……ウゥウウ…オデノモノ…」

デュース「なんか、だんだん近づいて…」

「イシハ…オデノモノダァァァァァァ！！」

現れたのは、顔がなく

その代わりに、インクのような黒いものが溢れ出ている瓶が顔の位置にある

分かりやすくいえば、化け物。

『何だあれ…』

エース「驚いてる場合じゃねぇって！

逃げるぞ！！」

『さっき、石がどうとか言ってたけど…』

デュース「じゃあ、まだこの鉱山には魔法石があるんだ！

魔法石を持ち帰らなければ退学…僕は行く！」

エース「お前マジで言ってんの！？」

『流石に一人で行くのは無謀すぎるよ。

１回帰って作戦練って…って、おい！』

人の忠告を無視して突っ込んでいかれたら、そりゃ誰だって声を荒らげる。

案の定、デュースは化け物に吹っ飛ばされていた。

これは、かなりまずい。