大嫌いな天使様 ページ17
司「愛されているのですね、彼らに」
社員食堂から出て、サミット会場へと足を進めていると
スーくんが、急にそんなことを言い出した
『そうだねぇ…あの子たちはいい子だからさ
私が愛してる分、返してくれてるんだよ』
司「…変わりましたね、結城先輩
前の貴方は、愛の見返りなんて考えもしなかったでしょうに」
『…それはどうだろ、結構欲しがってたと思うよ
それを、自覚してなかっただけでさぁ』
自覚させたのは、他でもないALKALOIDで
他でもない、一彩だ
『最近はね、遠慮がちだった藍良やマヨイさんも
凄いフレンドリーに話してくれるんだ
…そんな人、あの子たちが初めてだよ』
司「…私では、夢ノ咲学院の生徒では物足りなかったと？」
『そういうわけじゃない…向き合おうとしてなかった私が悪い
今なら向き合える気がするから、これからも宜しくね…スーくん』
司「…そのふざけた呼び方をやめてくださるのであれば」
『あははっ、それは無理な相談だねぇ』
そうこうしている間に、サミット会場に到着しており
流れるようにスーくんが扉を開け、それに続いて中に入った
司「遅くなりました、皆様方」
『遅れて申し訳ありません』
英智「構わないよ、教えていなかったのは僕だからね」
やっぱりか、ホントこの人は怖いなぁ
時間もない、空いている席に着こう
そう思い、近くの席に座ると
茨「遅刻など、時間厳守がお得意の貴方らしくありませんね」
『今の天祥院先輩の言葉聞いてた？
耳腐ってんのかなぁ、副所長眼鏡？』
この世でいちばん嫌いな、七種茨の隣だった
くそ、やらかした
ってか言ってよ天祥院先輩
茨「人間性から腐ってるあなたに言われたくありませんが」
『それはそっちも同じだろ、最低人間さん』
茨「貴方と同じにだけはされたくないものですね
というか、呼び方統一したらどうです？」
『クズ眼鏡』
茨「はい、それで結構ですよ
操り人形さん」
周りの目など気にならない
暫く煽りあいを続けていると、急に肩が重くなった
心霊的な話ではない
「相変わらず副所長と仲悪いですね〜A先輩♪」
「ところで、Aさんってニューディの代表なんですか？それとも補佐役？」
『その前に肩に腕を乗せないでよ…2wink』
2winkの葵ひなたと葵ゆうたが、それぞれ私の両肩に腕を乗せたからだ
『で、ゆうたの質問に答えるけど
私も知らない、ってか参加すること自体さっき聞いたし』
英智「うん、彼女は代表でも補佐役でもない
言わば、アドバイザー…かな」
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れいありす(プロフ) - 更新頑張ってください〜続き気になります！ (2020年9月8日 16時) (
レス) id: 8d837f466b (このIDを非表示/違反報告)
琉葵兎(プロフ) - 燐音の気持ちとは反対の「大嫌い」と言うところで涙腺崩壊しました…すごく素敵な作品で大好きです！！(*´-`) (2020年7月8日 10時) (レス) id: 60230182e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空の巫女 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時：2020年6月29日 0時
