暗中模索少年2 ページ43
ひなたside
Aと中島さんが、意味わかんない力を使って戦ってた
この力をゆうたくんも持ってるって言うの…?こんな死ぬ危険しかない力を…?
中島「はぁ…なんかすごい力抜けるんですけど…」
『呪い解除直後はこうなるんだよ。だからなるべく使いたくなかったんだけど…ごめん』
ひなた「おれに異能力を教えるって…」
おれの問いに、Aは苦しそうに笑いながら答えてくれた
『異能力の存在を知ってほしかったんだ
ゆうたくんは異能力者、その現実を受け入れてもらうために』
ひなた「その異能力を使うせいでゆうたくんが死んじゃうかもしれない…
A、お願い…ゆうたくんを助けて!!」
『元からそのつもりだから…ってか、それが任務内容だし』
中島「え、今初めて知りましたよ!?」
『僕もさっき知ったんだからしょうがないでしょ』
ひなた「あ、ちょっと待って。助けるって言っても、ゆうたくんにケガさせないでね…
おれの大事な大好きな弟だから」
さっきの戦いを見て、それだけが不安になった
あの力でゆうたくんと戦うなんてことになったら…
『流石に一般人に異能力は使わないから
…でも、ゆうたくんが殺そうとしてるニーズヘッグってやつはどうにかしないとねぇ…』
「それに関しては私に考えがある」
Aの発言に答えるように、近くから声がした
『太宰さん…』
太宰「考えって言っても、誰にでも思いつくものだけれど
君が、ニーズヘッグを殺すんだ」
そう言って、Aを指差した
『…はい?』
中島「こ、ころ…殺す…!?」
ひなた「何言ってんの!?Aがそんなことするわけないじゃん!!」
Aにニーズヘッグとかいうわけわかんないやつを殺させるって…
この人正気じゃないよ…
ってかなんでおれはこんなに怒ってるの…?
太宰「じゃあひなたくんの弟君に殺させるの?」
ひなた「それは…嫌だけど……何も殺す必要はないんじゃないの!」
太宰「弟君の目的は殺すことだ
それが達成できなければ、また世界を作り替えるよ。それがどういうことなのか…わかっていると思っていたのだけれどね」
ひなた「…ッ」
Aが殺せるわけない…殺してほしくないけど
それはゆうたくんも一緒だ…じゃあゆうたくんはまた力を使って死んじゃうの…?
誰かが汚れないと誰も助からないなんて…
ひなた「…運命なんか大っ嫌い」
『その大嫌いな運命をぶっ壊すために、僕は仕事をするよ』
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作者名:天空の巫女 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TENMIKO/
作成日時:2019年1月1日 14時