フランスさんと ページ8
「...んで、ここが医務室、隣が職員室だよ」
フランスさんが色々とリードしてくださって学園内は今日中にほとんど回れた。
「ちょっとそこのベンチで休憩しようか」
フランスさんが指差したのはお昼休みにロシアさんとご飯を食べた中庭のベンチだった。
「あっはい!」
「ここ穴場なんだよね、滅多に人来ないみたいだし」
同じような事言ってる
「ふふっ」
思わず笑ってしまった。
「な、なに?なんか俺変な事でも言った?」
「いや、前にも同じような事聞いたなぁと思って」
「え?俺そんな事言ったっけ??」
フランスさんは私が言っていることの意味が分からないようで頭にはてなマークを付けている。
そんな姿にまた笑うと、今度はフランスさんも照れたように一緒になって笑っていた
「あー、もう考えるのやめた、Aが笑ってんなら何でもいいや」
やさしく微笑むフランスさん。
昔っからかわんないな、こういうところ。
「あ、あぁ、忘れるところだった。A」
「はい?」
「生徒会に入るつもりない?」
え、生徒会?
「えぇっ!そっそんな大役私にはとてもとてもっ!!!」
「いやいや、そんなに難しく考えないで?生徒会って言ってもたまーに集まってちょっと作業したりするだけだから、ね?考えておいて」
「あ、はい...」
生徒会?ってことは生徒会室にいたイギリスさんも生徒会の一人なのかな?
「じゃ、そろそろ行こうか、あぁ、手は繋いでくれないんだっけ?」
笑いながらフランスさんは差し出しかけた手を下ろした
「繋ぎませーん」
ラッキー旅先!!
イタリア(ロマーノ)
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作者名:ソラ | 作成日時:2016年8月8日 18時