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role-playing game world. ページ6

どこへ行けばよいかも分からずに、キョロキョロと辺りを見渡していた時。


『どんっ』


何かがぶつかってきた。肩から下にかけてだったから、おそらく子ども。
謝ろうとが振り替えると案の定、瞳の大きな少女が。


「ごめんなさっ……あの、迷子さんですか?」


思わずそう問いかけると、びくっと肩を揺らした少女。
大きな瞳や小柄で華奢な体つきも相俟って……というか普通に、結構な美少女だ。

すると少女は小さな手を握り締め、キッと私を見据えてこう言った。


「私は迷子じゃありません!!」

「えぇっ!?ごめんなさい!」


反射で思いきり頭を下げる。

数秒すると少女は握っていた手をゆっくり開いて、おもむろに頭を上げた私の顔を覗きこんだ。


「……こほん。それより、貴方旅人さんですか?それなら王様に挨拶しに行きました?」

「え、王様のとこ行くんですか。」

「そうです。何より先に行くんですよ!」


初耳だった。

王様ということは、あの立派な中世ヨーロッパみたいなお城にいるのだろうか。
それに、何より先にときた。これは相当大事なイベントをやりのがすところだったのかもしれない。


「…教えてくれてありがとうございます、えっと…」

「あ、ワタシ、エバー・グリーンって言います。酒場にいるので、もし魔法使いが欲しければいつでもどうぞ!」


そう言われてから改めて少女――エバーグリーンの服装に目をやると、確かにマントと杖というそれらしい格好をしている。

なるほど、これは強そう。私も勇者じゃなくてこっちが良かった。なんて。


「それじゃあまた。いってらっしゃい旅人さん!」

「いってきます!」


城の方向へ向かう、詳しい道は知らないがなんとかなるだろう。RPGだし。←

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作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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赤乃(プロフ) - 宇宙音さん» 早いね((( (2015年7月21日 1時) (レス) id: 1bad39c061 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙音(プロフ) - 赤乃さん» 眠いからあしたねおやすみ (2015年7月20日 22時) (レス) id: c19bdcd8dd (このIDを非表示/違反報告)
赤乃(プロフ) - 宇宙音さん» 分かったッ!応援するから!!更新を!!! (2015年7月20日 22時) (レス) id: 1bad39c061 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙音(プロフ) - 赤乃さん» ぽちぽちやってるから応援してね(?) (2015年7月20日 22時) (レス) id: c19bdcd8dd (このIDを非表示/違反報告)
赤乃(プロフ) - 宇宙音さん» …………もう更新してっっ!!! (2015年7月20日 22時) (レス) id: 1bad39c061 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宇宙音*もしも | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sorane9132/  
作成日時:2014年7月16日 16時

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