World of what-if... 【私たちの日常】 (ページ12)

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role-playing game world. ページ12

「――っ豆！」

「わぁってる！"領帶"!!」

『ビキッ』

見えない何かに縛られたように動きを封じられるゴツイ敵モンスター。

「灯真右！」

「天！」

「――っああああああ!!」

『ザシュッ』

高い声で叫びながら、おもいきり日本刀を降り下ろした天さん。
大袈裟なほどの体液(緑)を飛び散らせながら四散したモンスターは、たったいま天さんに首を切り落とされたばかりだ。

各々、ぱんっとハイタッチを交わし、ドロップしたアイテムをなに食わぬ顔で確認する。

…………そう、なに食わぬ顔で。

「………っていやいやいや！」

「え、どうしたの？」

私の顔を覗きこんできたのはスーさんことスカーレットさん。
わぁ可愛い。←

…………じゃなくって!!

「皆さん強すぎません!?」

そう、そういうことなのだ。
こういうのって普通、皆Lv１からじゃないのか。
ゲームに不馴れな私でも分かった、この人達強すぎる。チートだ、チート。

「天さんと灯真くんとお豆とスーさんのチームワークがすごいですー！」

「エバちゃんもそう思いますよね!?」

いや、まだ最初の町を出てから１時間もしてないんだけど…。
どういうわけか、もう最初の中ボスの手前まで進んでしまっているのだ。

天さん、時豆さん、スーさん、灯真さんはこの辺りの地理を理解してるらしく、今日中に中ボスを攻略する気らしい。

「……んん…体力回復。」

「体力無いな、相変わらず。」

「天さん非力」

「なんか言ったか」

大胆にもむき出しに近い状態になっている左足、その腿に巻かれたベルトのマガジンポーチから高速で銃を取り出す。
さらにそのまま時豆さんの頭に当てる、うわゴリッていった。あとジョリっていった。←

「おまっあっぶね!?」

「誰が非力だ、刀振れりゃいいだろ。俺、全身に武器仕込んでるし。」

「ほんと危ねーな!?」