仮面なら外して2

約束 ページ4

約束の土曜日。



いつもはよく考えないで着る服も






いつもはほとんどしないメイクも







いつもはつけない香水も






異性と出かけるなんて初めてで







A「ねぇーどう思う？」





みわ「んー？いいんじゃない？」





A「もう！みわ！手伝ってくれるって言ったじゃん！」






みわ「いいよ。大丈夫。羽生くんはAが何着たって喜ぶんだから。」





A「適当なこと言わないでよー！」








手伝ってあげるなんて言って私の部屋に来たみわはソファーに身を預け、携帯をいじっている。






もうすぐ約束の時間なのに髪が巻き終わっていなくて焦っていると






とん、と肩を押されて座らされる。






みわ「もう。やってあげるから座って。」






慣れた手つきで素早く、私の髪を巻いたみわ。







みわ「よし！可愛い。私、天才かも。笑」






A「もう！…ありがと。」






みわ「可愛いんだから、自信持って。でもマスクはしてなきゃダメだよ。




他の人には私がうまく言っといてあげるから、今日一日、楽しんできて！」







みわの言葉に背中を押されて





A「行ってきます。」







私は玄関の扉を開けた。

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