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その日の帰り道



A「みわー?」




みわ「んー?」




A「私ね、決めたことがあるの。」





みわは少し、首を傾げたが、すぐに何かを理解したように小さく笑った。









みわside







「気持ちにけじめをつけてくる。」



そうしっかり前を見て言ったA。




その顔はどこか吹っ切れたように清々しい顔に見えた。



みわ「そっか。」




A「多分ね、好きだと思うんだ…羽生さんのこと。


だからこそ、今じゃないって気づいた。




みわはああやって言ってくれたけど、やっぱり違うなって…。




私がこのグループのためにできることは曲を先頭に立って表現することだけ。


トークだってバラエティーだって、精神的にだって、周りのメンバーに支えられてる。
それを裏切っちゃいけないなって。」



そう笑って言ったA。




大人になったなって。


ステージの上ではあんなにかっこいいし、輝きを放ってるのに
1歩ステージを降りれば、純粋で泣き虫で鈍感でイタズラも大好きで、ずっと小さな妹みたいだったのに。



いつの間にそんなに大人になったの?って聞きたいくらい。









私はずっとアイドルの先にある、女優になりたかった。




何回か映画にも出てる。
女優デビューする機会なんて沢山あったと思う。



それでもこのグループに残ってたのは、Aを支えていくため。




オーラや才能はどんなことをしても勝てないことなんて、初期から分かってた。



だからこそ、この純粋で真っ直ぐなこの子を守ってあげたい、





私の中では完全に見守っていかなければいけないと思っていた存在だった。





なのに、いつの間にかAは成長していて、
悩んでいたことに対して自分で答えを出すことが出来てた。






なら私の役目は終わり?









逆に、Aを理由にして卒業する勇気がなかったのは自分の方じゃないのか。









そう思った。

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カシューナッツ(プロフ) - ゆりなさん» ごめんなさい。打ち間違いです。これから気をつけますね。 (2022年3月29日 0時) (レス) id: 52bb3a2b13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな(プロフ) - 最後に櫻坂って言っちゃってるのは若干まずい気がします (2022年3月28日 1時) (レス) id: 43f7859fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ミズイハナコ(プロフ) - 翔夏さん» もちろんです!私、翔夏さんの作品大好きですから(*´ω`*) (2019年12月9日 13時) (レス) id: 999282a715 (このIDを非表示/違反報告)
翔夏(プロフ) - ミズイハナコさん» こちらも読んで頂けてるなんて…!!もう本当に嬉しい限りです! (2019年12月8日 23時) (レス) id: 5c3465a8f7 (このIDを非表示/違反報告)
ミズイハナコ(プロフ) - ああああ…もう頰がゆるんでしまう! (2019年12月8日 21時) (レス) id: 999282a715 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カシューナッツ | 作成日時:2019年10月11日 12時

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