仮面なら外して2

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行きと同じように時間差で車に乗り込んでマスクとメガネをした。



「もう暗いから家の近くまで送るよ。」






そう言った彼の言葉に甘えて、送ってもらうことにした。






A「寛太さんて、すごく良い人ですね？」





私がそう言うとなぜか羽生さんは拗ねたような表情になったので




A「どうしたんですか？」




と聞くと



結弦「出会って何か月も経ってる俺は、羽生さんなのに、寛太は寛太さんなの？」





そう言った。





あまりにも可愛らしい返答に、私は笑いを堪えきれず吹き出してしまった。





本気で驚いたような顔をする彼に




A「羽生さん笑 私、寛太さんの苗字知らないです笑」




結弦「え？」




どういうこと？という顔をする羽生さん。





A「下の名前しか教えて貰ってなくて、なので寛太さんって言うしかないんです笑」





私がそう言うと1度はなるほどという顔をしたのに、なぜか、もう一度しかめっ面になって





結弦「でも…なんか納得できない…。」






そう言ってなにか考え事をして




結弦「じゃあ、ゆづくんって呼んでよ！」






A「えっ？」






結弦「だって、寛太のこと寛太さんって呼ぶなら仲良くしてる俺はゆづくんて呼んでたって何にも違和感ないよ？」

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