奇跡の少女 3

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結弦side




Aにはいつも驚かされる。






毎回同じプログラムを滑っているはずなのに、全く違う表現に思える。







その時にしかできない表現というのをAは持っている。








それは圧倒的な彼女の武器だ。







数えきれないほどの彼女の表情を見てきたがそれでもまだ新しい表情があるのではないかと思ってしまう。







僕は正直、彼女以上の才能を知らない。








これからきっと見ることもないかもしれない。








こんなにも儚く、繊細な演技をするのに普段は不器用で明るい自然体な女の子という感じだ。









不思議な独特な魅力を持つ彼女はこれから、どれだけの人を惹きつけるのだろう。








毎日会っているのに、毎日違う表情を、動きを見せてくれる彼女の沼に僕はもうはまってしまっているのかもしれない。








そう思っていると






A「そんな顔してどうしたの？笑」







結弦「ん？笑 何でもない笑」






A「ふふ笑 早く練習しようよ」




結弦「うん笑」






その優しい笑顔にこれから何人の人が癒されるだろう。





ロシアのクォーターだという彼女は







大きな瞳で、色白。






鼻筋も通っていて、桜色の唇は美人と言わざるを得ない。








実力もさることながら美人でスタイルも抜群。メデイアが放って置くはずがない。









これからきっと国民的ヒロインになるであろう小さな彼女の背中をいそいで追いかけた。

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