奇跡の少女 3

親友 ページ27

フリーを終えて、インタビュー室でたくさんの報道陣に囲まれる。






今回の得点をどう思いますか！？



素晴らしい演技でしたね！





とか同じような質問に何度も答えてやっと解放された時にはもう何十分も経っていた。





たくさんの報道陣の間をくぐって部屋を出る。






A「あー、疲れた。」




奈々美「おつかれー笑」





早く着替えてホテル戻るよ！そう奈々美先生に言われるがまったく着替える気が起きない。





そのまま椅子に寝転んでいると、奈々美先生が私の手を引っ張って連れ出す。






更衣室に押し込められて、着替えるしかなくなって、むっとしながら衣装を脱いで着替える。







着替えて出ると、大きな声が聞こえた。






佳菜「Aー！！！」





A「うわっ！」






急に抱きつかれて後ろに仰け反る。






佳菜「やばすぎだって!何あれ！何あれ！あんな点数勝ち目ないじゃん！」





A「う、うん。」





ぎゅーぎゅーと締められて、変な声が出る。







佳菜「やっぱ、すごいよAは。自慢の親友！」







急なその言葉に嬉しくなって笑顔が出る。







A「今回の点数に1番びっくりしたのは間違いなく私だよ笑」





佳菜「もう勝ち目ないよ…。もうほんとすごすぎ」






そう言って、私をぎゅーと抱きしめていた腕を離した。







そのあとも、かなちゃんと他愛もない話をしてホテルに戻る。





爆笑したり、急に真顔になってみたり、変なゲームをしながら半年前は考えられないほどのテンションで帰った。








かなちゃんと最後に話したのがものすごく昔な気がして








喋り足りないとホテルの部屋に帰っても会話は続いた。

安心する声→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す