きっと誰かのヒロイン 2 (ページ3)

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ぽかんと開かれていた口がぱくぱくと動いて

ジフン「え？伝わってない？

……俺こんなに大事にしてんのに？」

A「は？」

私もそれびっくりしてぽかんとしていると

ジフン「へー、伝わってないんだ」

そう意地悪な顔をしたジフンがいきなり立ち上がって私の前に立ち、ベッドの上に座っていた私をいきなり抱き上げる。

A「は？え、何？」

もう一度ベッドに座り直したと思ったら私を自分の膝に跨がさせて向かい合って腰に手が回されて距離が近づく。

ジフン「どうすれば伝わる？

はぁ、俺のことちゃんと好きになってもらってから全部しようと思ってたのに。」

ジフンの言葉にドキッとして、顔が茹でダコみたいに赤くなる。

A「だって…。前と何にも変わらないから…。

……私のことほんとに好きなのかなって………」

恥ずかしくてどんどん語尾が小さくなる。

そんな私の言葉に嬉しそうに笑ったジフンが

ジフン「もうそれは、俺のこと好きってことでいいの？」

なんて、本当に嬉しそうに言うから思わず

A「………もう、とっくに……好き…」

と小さな声で零すと、一瞬驚いたような顔をしたジフンがまた嬉しそうに笑って私を抱きしめた。

久しぶりの近い距離に心臓がドキドキして、静かに腕を後ろに回すときつく抱きしめられた腕が少しだけ緩んで、おでこ同士がぶつかる。

至近距離で目が合ったジフンは嬉しそうにまた笑って

ジフン「好きだよ。」

そう言って唇を重ねた。

その心地よさにまた、身を任せているとゆっくりと離れたジフン。

名残惜しさに目で唇を追うとそれに気づいたのかジフンが意地悪そうに笑って

ジフン「今日はここまでね笑」

なんて言うから

A「意地悪」

とぷいっと顔を背けて拗ねようとしたら

ジフン「うそ」

そう言ってまたジフンが唇を重ねた。