・ ページ2
A「だから私も戸惑ってんじゃん…」
私は真剣に悩んでいるのに楽しそうに笑う夢。
夢「自分からいってみたらいいじゃん。
話聞く限りジフン君Aのこと大好きだし。絶対喜ぶって」
A「できないよ……」
お互いのことを知りすぎていてもはや恥ずかしい。素直に甘えられない自分が悔しいけれど無理なものは無理なのだ。
そんなことしていると夢の携帯が通知を告げる。
夢「あ、ハルトだ。部活終わったって!じゃあ私帰るねー。
お邪魔しましたー。
とりあえず言ってみなよ?!笑」
バタバタと支度して家から歩いて数分の学校に戻っていく夢の背中を見送った。
夢が帰ってから自分のベットに身を投げてうつ伏せで枕に顔を埋める。
A「無理に決まってんじゃん…」
そのまましばらく枕に頭を押し付けてグリグリしていると
「何が無理なの?」
その言葉にはっと頭を上げて部屋の入口を見ると腕を組んで壁に体を預けてこっちを見るジフンがいた。
A「あ、いや、その…」
ジフン「なんでそんなどもるの笑」
そう言って私のベッドに腰掛けるジフン。
A「何でもない」
ジフン「そ?」
そう言ってあまり興味無さそうにスマホを弄り始めるジフン。
そんなジフンを横からじっと見つめる。
顔は可愛いし、性格だって明るいし、優しいし、どう考えてもモテるはずなのにどうして私なんだ?そんな疑問が頭に浮かぶ。
ずっと考えにふけっていると私の視線に気付いたのかジフンが不思議そうにこっちを見る。
ジフン「何だよ」
その言葉にふと思いたったことを聞いてみる。
A「何で私なの?」
私が言ったことにジフンはぽかんと口を開けた。
166人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カシューナッツ | 作成日時:2024年3月19日 0時