氷上に咲く花

・ ページ17

結弦「努力は嘘をつく、でも無駄にはならない。」




A「え？」



結弦「努力は嘘をつかないなんてうそだよ。誰より努力したって負けるときは負ける。でも努力すれば自信になる。俺は記録に残る得点も出したいけど記憶に残る演技がしたい。」



もう獲るべきものは獲ったからね。笑 というゆづくん。





結弦「俺、久しぶりにかっこいいこと言ったかも笑」





と言って恥ずかしそうに顔を手で覆う。





そんなゆづくんをみて私は決意が固まった。







頬を濡らした涙を拭いて





A「ゆづくん。」


というと、





結弦「ん？」




と優しい声で返してくれる。





A「ありがとう。ゆづくんのおかげで久しぶりに思いっきり自分の気持ち吐き出せた。笑 それに何をしてでも五輪の金を掴みとるって決めた。絶対見てて！復活するよ。強くなる。」




そう決めた。






ありがとう。ゆづくんのおかげだよ。






そう誓ってみせた彼女を優しく微笑み見つめる彼は確信した。









彼女の中で何かが吹っ切れた。と

フリー→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す