待つ宵 4

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「ヒョン」











久しぶりに聞いた僕を呼ぶ声。












みんなでダンスの練習をして、そろそろ宿舎に帰ろうと準備していたとき。













ジュンギュ「ん？」













手に何かを持っているアサヒが僕に向かって差し出す。











アサヒ「これ、僕とAさんで作ったやつ。















ジュンギュヒョンに完成したやつ1番に聞いてもらいたくて持ってきた。」















ジュンギュ「…………なんで僕？」











なんとなくはわかっているけれどあえて聞くその質問。











アサヒ「………大好きなふたりには幸せでいて欲しいから」







ジュンギュ「え？」














バッと顔を上げると、うるうるしたまっすぐな目で寂しそうに笑うアサヒ。





何年も一緒にいるけれど見たことの無い表情で少し戸惑う。







ジュンギュ「サヒヤ…「だからさ、何も聞かずに受け取ってよ」」










目の前に差し出された音源のデータに手を伸ばすと、アサヒが僕の手にしっかり握らせて頷いた。

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