勝手に背負っていた重荷 ページ8
コンコン
声を押し殺して泣いていたところに作業室のドアをたたく音が響いた。
急に我に返って急いで涙を拭ってフードを被って顔を隠す。
A「…どうぞ」
ヨヌ「…オンニ、何があったんですか?」
声は聞こえたけれど振り向かずに返す。
A「何もないよ…
「嘘言ってもすぐ分かりますよ。いつも通りのオンニだったらどんなに疲れてても、私の目見て話すもん」
…鋭いね。」
それでも余計な心配をかけたくない、メンバー達にとっては頼れるリーダーでありたい。
A「確かに何かあったかもしれないけど、大丈夫。
個人的な問題だから、ヨヌは心配しないで自分のことに集中して」
ヨヌ「オンニは…リーダーを背負いすぎです。
自分の問題は全部自分1人で解決しようと思ってるんですか?
メンバーのピンチにはすぐ飛んでくるくせに、自分のピンチには助けも呼ばない。」
A「……」
ヨヌ「1人で抱え込んでても解決できない問題だってありますよ。
…オンニをもの凄く信頼してるし、大好きです。でも自分のことを何も話してくれないとこは嫌い。
…他の人に知られたくないならマネージャーにも、もちろん他のメンバーにも言いません。だから私にだけでも話してください」
そこで初めて後ろを振り向き、ヨヌと目が合う。
本当に心配そうな顔をして、こちらを見つめるヨヌを見たら止まっていたはずの涙がまた溢れてくる。
ヨヌの顔を見て、これは話さないといけないと、ようやく決心がついた。
A「ヨヌヤ、…オンニの話聞いてくれる?」
震えた声で聞くと、ヨヌは笑って横の椅子に座った。
ヨヌ「もちろん」
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カシューナッツ(プロフ) - はりやっこさん» ありがとうございます!ジュンギュとの純愛系を書きたかったのに意外と重ためになってしまいました笑 これからも更新頑張ります! (2023年2月2日 23時) (レス) id: 52bb3a2b13 (このIDを非表示/違反報告)
はりやっこ(プロフ) - ずっとジュンギュのお話を読みたかったので凄く嬉しいです!読むたびに、ドキドキしっぱなしです〜!続きも楽しみにしてます(o^^o) (2023年1月31日 22時) (レス) @page48 id: 53d6058391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カシューナッツ | 作成日時:2022年10月29日 18時