奇跡の少女

帰国 ページ18

私はジュニアグランプリシリーズ初出場で初優勝。ゆづくんもシリーズ2年目で初優勝という最高の結果で終えられた私達は2日後、仙台に戻ってきた。




8時間も時差があったため、眠くてしょうがなかったが、帰りの車で隣に座るゆづくんと頭が何度もぶつかって痛すぎて目が覚めてしまった。




少しキレ気味にとなりをにらむと当のゆづくんは既に夢の中。



怒る気も失せて、窓の外を見つめていると送ってくれたゆづくんのお母さんに着いたわよと言われ、ありがとうございますとお礼を言い降りようとしても起きないゆづくんに少しムカついて腕を叩いて、逃げるように車を降りた。




in車


結弦「いって」



痛いな、誰だよ。ま、いっか。


結弦「Zzz… _(*´﹃｀*_ )_」←









2戦目の移動前日

A「えっ、ゆづくんシュベルター杯じゃないの？」


結弦「えっ、知らなかったの？笑」


A「えっ…一緒だと思ってた。」←




結弦「あーそうか笑 そんなに俺と一緒がいいのか笑」



と少しからかい気味に言われて少し腹が立つ。




結弦「そんなAちゃんに朗報だよ笑 Aが今回優勝出来たら大会俺と一緒になれるよ笑」





えっ？なんで？ゆづくんファイナルまだ決まってないじゃん。と思い、




A「ゆづくんもファイナル行けるとは限らないじゃん！」



と言うと



結弦「俺は行けるから。」



と自信満々のドヤ顔で言われる。





A「ふんっ！(*｀ω´*)ฅ」



と言って練習に戻ろうとすると





腕を引っ張られて、両手でほっぺを挟まれる。



結弦「大丈夫だよ。Aなら。」




と至近距離で言われ不覚にも顔が赤くなる。




結弦「あれ？何か顔赤いよ。笑」




と言われ恥ずかしくなり、ゆづくんの手を振り払って今度こそ練習に戻った。




結弦side



ほっぺを挟んでいた手を振り払われ、あっ、ほんとに怒ったかな？謝ろうかなと思って滑っていく後ろ姿を見ると、




予想に反して真っ赤な耳をして逃げていくのが見えた。




結弦「ふふ。笑」



今回はその真っ赤な耳がみれただけで満足だった。

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