【まふまふ】壊れかけの彼氏と片思いの貴方【そらる】

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-余命といつものLINE-




渉side



朝の10時。


今日も退屈で暇な俺は..アイツに“なぁ”と送る。


“ポロンッ”


“あれ”の通知音がなった。

見ると、アイツから返事が来ていた。




Aどうしたの?渉君

いつもの会話。

渉いや、暇だから。送っただけ。

暇だから送った。それだけ。

Aそっか!まぁ、私も話そうと思ってたとこなんだ。

なんで、あの時気づかなかったんだろ。

渉ん?なに?


Aやっぱ、いーや!...あ!じゃあさ!聞いてね!

どっちだよ……ま、いいや、返信。

渉ん。わかった。

A写真撮ろうよ!ふたりで!

渉はぁ..?急に何言ってるんだよ。いつでも撮れるだろ。

Aん、やだ!渉君と今、撮りたいの!!

渉面倒くさい。

Aじゃあ、好きって言って。

渉はぁ、今更かよ。好きだよ。

Aうん!私も!大好き!

渉っ恥ずかしいだろ、これ!あぁ、もう!俺も大好き!//

Aん//じゃあ、そろそろばいばい。あ!渉君!

渉ん?あぁ、またな。

渉ん?どした。

A大好きだよ!!




ここで、俺は寝てしまった。

この文章の意味も知らずに

あの時異変に気づいていれば良かった。

普段は言わないのに好きと言ってきたり

俺に好きか確かめてたり。

この会話の意味を..いち早く気づけば良かった。

気づいていたら＿＿








“最期”くらいはキミと一緒に居れたかもしれないのに..＿＿。



.＊


あぁ、俺は、馬鹿だ＿＿

俺は持っていたスマホをポトリと落とした。

俺の見ていた画面には＿＿

＿＿キミの母からのメッセージが。


“いつもありがとね、渉君。

それでね..あの子、逝ってしまったの。

病状が悪化したみたいでね..

渉君に、“最期は伝える”って言ってたんだけど＿＿



その後は見てない。

いや、見たくなかった。

俺は..なんで、気づかなかったんだろう。

アイツの性格知ってるはずなのに。

なんだよ..最期に“死んじゃうんだ”って。

分かりにくいじゃねーかよ、馬鹿

今気づいた、けど、もう遅い。

“A..ごめん”

何を言っても現実は＿＿

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