義勇さん好きもっと集まれ！義勇さん短編集〜 第２弾

一緒に年を越してみたら… ページ43

★ ❤

(名前)「義勇さん、雪が降ってきましたよ！」

外を眺めると、白い綿がふわふわと降り続いていた。

雲隠れの凍空を眺めて、2人で微笑んだ。

義勇「あぁ、やはり今夜は冷えるな。お前も風邪をひくなよ。」

今日は12月31日、つまり大晦日だ。

今日だけはどうしても義勇さんと一緒にいたくて、

義勇さんも一緒にお館様に頭を下げて休息の了承をもらった。

今は年越しそばを一緒に食べているところだ。(年越しそばは江戸時代から)

今年は本当に色々あった。

自分から義勇さんに接吻してみたりとか、

義勇さんが酔っ払って帰ってきたりとか、

私が酔っ払って義勇さんを押し倒しちゃうとか、(←後から知った)

義勇さんに嫉妬させちゃったりとか、

風邪をひいて義勇さんに看病してもらったりとか、

義勇さんが任務の疲れで倒れちゃったりとか、

血鬼術で猫耳と尻尾が生えちゃったりとか、

逢引してみたりとか、

喧嘩しちゃったりとか、

義勇さんに甘えられたりとか、

義勇さんの羽織を着てみたりとか、

…婚約の証に簪をもらったりとか。

義勇さんとの一年は本当に色々あって

良いことばかりじゃない時もあったけど、

確信をもって悪いことはなかったといえるな。

義勇「(名前)、食べないのか。蕎麦がのびるぞ。

　 食欲がないのなら俺が食べるが…。」

色々と思い返していたからか、

すっかり蕎麦を食べる手が止まっていた。

(名前)「大丈夫です！今年も色々あったなぁと思い返していて…。」

私が蕎麦を一口、二口、すするとそんな私の姿を見てか

私のように思い返した思い出からか義勇さんは微笑んだ。

義勇「そうだな。(名前)と過ごした一年は俺が

　 鬼殺隊に入ってからの年月で、最も幸せを感じた一年だった。

　 心から感謝している、そして俺も

　 (名前)に幸せと感じさせられる一年にできていたら嬉しい。」

少し不安気にそう言った義勇さんに私は自信を持って言った。

(名前)「できてます！私、義勇さんとの一年が

　 すごく楽しくて、幸せに感じました！」

蕎麦を食べている義勇さんのほうへ

少し身を乗り出して言うと、「ならばよかった。」と返答がくる。

(名前)「年が明けるまであと少し…ですね。」

コクコクと頷きながら、蕎麦の最後の一口を食べ終えた義勇さん。

私もあと何口目かで食べ終えるところだ。

(名前)・義勇「ごちそう様でした。」

両手を合わせて、言葉を合わせる。

一緒に年を越してみたら…→←彼シャツしてみたら…

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