雨が降ったら… ページ5
目の前には二つの布団が敷かれている。
部屋が狭く、布団を離そうにもできない。
(名前)「とりあえず明日には雨も
止んでるでしょうし、今日は早く寝ましょう！」
私は布団の方へ歩いていくも、途中で前に進めなくなった。
林檎のようだった、義勇さんの顔が。
こんな義勇さんは見たことがない、
私は初めての義勇さんをジっと見つめた。
義勇「真剣な話だ、そこに座ってくれ。」
私は言われるがままに、布団に正座した。
私が座ったのを確認して、義勇さんも正座した。
義勇「俺は…、如月のことを一人の女性として見ている。
だから俺はお前を意識している。
お前はそうではないかもしれないが、
嫌ならば嫌とはっきり言ってくれ。」
義勇さんの表情は紛れもなく真剣で、真っ赤だった。
でも意識していないわけないし、嫌…といったら嘘になる。
だからこの際、ハッキリと言ってしまおう。
(名前)「私は…。」
義勇「俺は…如月、お前が好きだ。」
！？
今なんて…、頭の中がぐちゃぐちゃになって
理解がおいつくのに時間がかかった。
義勇「いきなりこんなことを言われても
困るかもしれないが本当だ。」
嬉しさで、喜びで、言葉が雨みたいに溢れて振り出した。
(名前)「私も…私も、義勇さんが好きなんです！」
お互い何も言えなくなった。
恥ずかしさと、緊張で。
(名前)「私たち、恋仲になれますか？」
真っ赤になった顔を隠さず義勇さんに問うた。
私を見て義勇さんは口元を隠しながら、こたえた。
義勇「分からない。しかし焦らずゆっくりでいいだろう。
俺が如月を…(名前)を好きなのには変わりない。」
ギュっと優しく抱きしめられた大きな体は温かい。
その日想いを交わした私たちは、
顔を赤らめながら並んだ布団で眠りについた。
ほぼ繋がっているかのように並んだ布団の中で
お互い言葉を交わすことはなかったが、
背を向けていた私を後ろから抱きしめた義勇さんを愛しく思った。
―次の日―
(名前)「義勇さん、雨止みませんでしたねー。」
宿屋を出て、窮屈な傘の中で言葉を交わす。
義勇「あぁ。しかし
一つしかない傘の中で(名前)と近くで話せるのは好都合だ。」
(名前)「え!?そう、ですか…。」
まだ慣れないものだな…。
するといきなり路地裏へと連れ込まれた。
「チュ」
交わされた唇は触れるだけで、一瞬のことだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
鮭大根
義勇さんに○○してみた、されてみた、一緒にしてみた！
義勇さんにプロポーズされてみた！
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涼野紫乃(プロフ) - 梅干し太郎さん» ありがとうございます！第一弾でもコメントしてくれましたよね！是非新作のほうも読んでいただけると嬉しいです(*´▽｀*) (2020年1月15日 6時) (
レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - 最後グッジョブです。めっちゃええ。特に一番上の行が好き。尊い。 完結おめでとう御座います！面白い作品有り難う御座いました！お疲れさまでした！ (2020年1月15日 4時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - 華鈴さん» 完結までありがとうございました〜。新作もよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年1月12日 16時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても見ててドキドキしました！お疲れ様でした！ (2020年1月12日 13時) (レス) id: 6d97d4a66b (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - 華鈴さん» おめでとうございます！これからもこの作品や他の作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年1月4日 20時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼野紫乃 | 作成日時：2019年12月7日 21時
