義勇さん好きもっと集まれ！義勇さん短編集〜 第２弾

彼シャツしてみたら… ページ40

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とある朝、義勇さんと共に任務に向かう日。

着物から隊服に着替える時に気づいた…。

(名前)「こ、これは…。

　 義勇さん！義勇さぁぁん！」

鏡を見て、今までないくらいの大きな声で義勇さんを呼ぶ。

義勇「ど、どうした！鬼か！」

案の定、普段の私らしくもない大声に反応し、

慌ただしい足音ををさせて私のところへ来る義勇さん。

(名前)「これ、見てくださいよ！」

私は首元や両腕をバっと指さす。

義勇さんはとぼけ顔から、ハっとした。

(名前)「どうしてくれるんですか。

　 こんなんじゃ、恥ずかしくて任務に行けませんよ！」

昨日の夜。

私たちは愛し合っていた。

その時は気づかなかったけど、今ははっきりと分かる

首筋から胸元まで咲いた紅い花。

私の隊服は甘露寺ちゃんほどではないけど、

首まわりが開いていて袖丈が肘までしかない。

ちなみに下はしのぶちゃんと同じ感じだ。

隠の前田さんには「これはちょっと…」と言ったのだけど、

『似合っている』と押し切られてしまったのでこのまま。

生憎、いつも愛用している羽織も

前の任務で破れてしまい、前田さんに直してもらっている。

無事で帰ってきてね、私の羽織…。

というわけで羽織もない、隠せる隊服でもない。

義勇「すまなかった、(名前)が愛しくて…我慢がきかなかった。

　 俺の羽織を貸してやる、それで…許してくれるか。」

コテンと首を傾けて、私を見つめる。

きっとわざとじゃないんだろうけど…あざとい。

(名前)「わ、分かりました…。

　 でも今度からは！気をつけてくださいね…？」

コクコクと頷き、自分の羽織を脱いで差し出す義勇さん。

私は見慣れているけど、新鮮に感じる

半々柄の羽織に腕をとおしてみた。

やっぱり義勇さんの物だから、少し丈が長かったりするな。

(名前)「よし、じゃあ任務に行きますよ！」

ぼーっと突っ立っている義勇さんの背を押して、屋敷を後にした。


宇髄「なぁおい、一応聞くけどよ。

　 なんで如月は冨岡の羽織を着てるんだ？」

任務先に向かっている途中、

一緒に同行している宇髄さんに問われる。

なんと答えればいいか戸惑っていると、

隣を歩いていた義勇さんが口を開く。

義勇「答えなければならないことか。
　
　 (名前)に似合っているからいいだろう。」

いや、似合ってるとかそういうのじゃないと思うんだけど…。

宇髄さんはまた私を見ると、何か気づいたような顔をして笑った。

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