事故チュ―したら… ページ29
宇髄「事故だ事故！
今のは事故だから零だ零！
だから気にすんなよ冨岡、如月、な！」
いつもの気楽な感じが全く見受けられないほど必死な宇随さん。
さほど興味がないのか去っていく不死川さんと伊黒さん、無一郎くん。
その場にいる甘露寺ちゃんと煉獄さんとしのぶちゃんと悲鳴嶼さん。
胡蝶「まぁまぁ宇随さん、落ち着いてください。
(名前)さんも驚きましたよね、
冨岡さんもちゃんと謝っておきましょう！」
しのぶちゃんが凍りついたような空気を
調和しようとしてくれた、しかし―――。
義勇「俺は任務がある、もういいか。」
そう言って冨岡さんは去っていった。
ことが済んだと感じたのか、
しのぶちゃんと甘露寺ちゃん、
宇髄さん以外の人たちも去っていく。
宇髄「わ、わりぃな…本当に。
俺も任務があるから行くぜ…。」
取り残された私たちは、甘味処にて緊急会議を開いた。
胡蝶「最低ですね、事故とはいえ謝罪もなしですか。」
緑茶の入った湯呑を力強く置いたしのぶちゃん…割らないでね。
甘露寺「それは宇髄さんもですよ！
女の子の恋心を事故の一言で終わらせるなんて！」
甘味を食べる勢いが止まらない甘露寺ちゃん…店主、困ってるからね。
(名前)「やっぱり冨岡さんは、
私のことなんとも思ってないのかなぁ…。
私は話すだけで、会うだけで、こんなにも胸が苦しいのに。」
今、話している2人は私のよき相談者だ。
胡蝶「そもそも何故冨岡さんを好いているのかが分かりませんね。
(名前)さんにはもっといい殿方がいると思います、
冨岡さんなんかに(名前)さんは花も実もありません。」
弾丸のような言葉だ…。
自分に向けられたら、と思うと鳥肌が立った。
(名前)「まだ残ってるんです。せ、接吻の…感覚が…。」
口元に残るのは冨岡さんの形のいい唇の感じ。
甘味がいつもより甘い、でも接吻を上書きできない。
それからの今日一日は、何にも集中できなかった。
幸い今日は単独の任務だったため
誰にも迷惑をかけることもなかったし、
弱い鬼相手だったため危険もなかった。
でも明日はどうだろうか。
早く…早く忘れなきゃいけない。
冨岡さんもそうなんだから、私もそうしなきゃいけない。
でも、なかったことにしたくない…
冨岡さんを、好きでいたい。
「ドンドン」
そんな気持ちを持つことすらもできないまま、
戸を叩く音がした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
鮭大根
義勇さんに○○してみた、されてみた、一緒にしてみた！
義勇さんにプロポーズされてみた！
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涼野紫乃(プロフ) - 梅干し太郎さん» ありがとうございます！第一弾でもコメントしてくれましたよね！是非新作のほうも読んでいただけると嬉しいです(*´▽｀*) (2020年1月15日 6時) (
レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - 最後グッジョブです。めっちゃええ。特に一番上の行が好き。尊い。 完結おめでとう御座います！面白い作品有り難う御座いました！お疲れさまでした！ (2020年1月15日 4時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - 華鈴さん» 完結までありがとうございました〜。新作もよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年1月12日 16時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
華鈴(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても見ててドキドキしました！お疲れ様でした！ (2020年1月12日 13時) (レス) id: 6d97d4a66b (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - 華鈴さん» おめでとうございます！これからもこの作品や他の作品をよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年1月4日 20時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼野紫乃 | 作成日時：2019年12月7日 21時
