義勇さん好きもっと集まれ！義勇さん短編集〜 第２弾

逢引してみたら… ページ17

ギュっと強く優しく、抱きしめられた。

耳元で義勇さんの低くて甘い声が

囁かれるものだから、私は絆されていく。

義勇「俺もだ。新しい(名前)を知るたびに、

　 俺は俺でなくなりそうなくらい

　 (名前)を求めるようになっている。」

顔は見えなかったけど、きっと

義勇さんの顔は赤く染まっていただろう。

私たちは今は私だけのこの場所で、

打ち散る紅葉に隠れながら愛しあった。

そしてその日、屋敷に帰ってから2人は―――――。


―次の日―

義勇「(名前)、また逢引きに行くぞ。

　 俺もお前といられる時間を増やすよう努力する。」

(名前)「…………。」

私はコクコクと頷くことしかできなかった。

昨日の義勇さんとのことが頭に残って、

今でも顔は熱く風邪をひいてるかのようだ。

今日は別々の任務だから離れ離れになる。

でも昨日のことを思い出せば……！

また、また熱くなった。

胡蝶「ちょっと冨岡さん、

　 沸騰した(名前)さんをどうにかしてくださいよ。

　 もうずっと真っ赤なんですよ。」

義勇さんはしのぶちゃんの声にも

振り返ることなく、歩き続けた。

いってらっしゃい、義勇さん。

必ず……生きて帰ってきてくださいね。


宇髄「冨岡のやつ、(名前)に何したんだ。

　 まぁきっと派手に―――――」

胡蝶「宇随さん、今は昼間で任務前です。

　 そういう話はやめてください。

　 今日は無一郎くんだっているんですから。」

時透「まぁだいたい予想はつくかな。」

(名前)が義勇の無事を願うなか、

いつの間にか大人になっていた無一郎に

他の柱たちは驚いたと同時に、

しのぶでさえもが自分たちの老いを感じたという…。

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