義勇さん好き集まれ！義勇さん短編集〜 第１弾

嫉妬されてみたら… ページ26

❤ ★

最近、義勇さんの様子がおかしい。

(名前)「義勇さん。」

義勇「…………なんだ。」

寡黙なのはいつもと変わらないんだけど

いつもより喋ってくれないし、声もどこか低い。

それになんか、表情も…怖い。

いつもなら微笑んでいるような表情で

喋りかけたらどこか嬉しそうな声色なんだけど。

(名前)「いや、やっぱりなんでもないです。」

私、なんかしちゃったのかな？

続く沈黙の中で、自分の最近の行動を振り返る。

宇髄「如月はいるかー。」

縁側の裏側で宇髄さんの声がする。

そうだ、今日は潜入調査の任務なんだった。

もしかして私時間に遅れてた!?

座敷にある時計を見ると、宇髄さんと

約束していた時間からかなり経っていた。

(名前)「義勇さん、任務の時間なので私はこれで！

　 帰るのは遅くなりそうなので、

　 ご飯は宇髄さんたちと食べてきますね！あと、えーと…」

立ち上がって、言うことを一気に伝えた。

他に何か伝えることはあっただろうか…。

(名前)「う、うわっ！え、宇髄さん!?」

宇髄「おら、早く行くぞー！お前派手に遅刻しやがって。」

宇髄さんに手を無理矢理引かれて、私は義勇さんの屋敷を後にした。

今日最後に見た義勇さんはどこか怒っているように見えた。


(名前)「あの、宇髄さん！不死川さんは…？」

今日は私と宇髄さんと不死川さんでの合同任務だ。

なのに不死川さんの姿が見えない。

私が問うと、宇髄さんは「はぁ」と珍しく溜息をついた。

宇髄「お前が遅いからだ、あと…これに着替えろ。」

そう言って宇髄さんが私に見せたのは、

雪のように白いレースのついた、

海のように深く青い洋装のドレスだった。

何これ、高そう…。

(名前)「任務前にプレゼントですか？

　 しかも高そうですね、ありがとうございます！」

これやるから頑張れよ、的な感じかな。

宇髄「お前潜入調査に隊服でいくとはド派手な奴だな！

　 向こうに着いたら着替える場所もある、もっとけ。」

あぁ、そうだよね…馬鹿か私。

―in集合場所―

人が多いな、さすが中心部。

夕方になって人が賑わい、その中から

不死川さんを探すのは大変だった。

不死川さんは遅刻したことについて怒ってはいたが、

場所のせいなのか機嫌がよかったのか怒鳴られはしなかった。

宇髄「じゃあ各自着替えたらまたここに。

　 (名前)は化粧してやるからな。

　 あと不死川、ちゃんと前閉めろよ。」

よし、頑張らないと…。

嫉妬されてみたら…→←押し倒してみたら…

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