義勇さん好き集まれ！義勇さん短編集〜 第１弾

キスしてみたら… ページ2

❤ ★

義勇「行ってくる。」

(名前)「はい、お互い気をつけましょうね。」

コクリ、そう頷いて彼は私に背を見せて振り返ることなく歩いていく。

優し気に笑って、義勇さんに背を見せて一度振り返り歩いていく私。

でも本当は義勇さんのことがものすごく心配だ。

彼は強い、その事実は否定しない。

けれどやはり相手が悪くて、命をおとしてきた柱が

いたと聞くと不安を感じる。

私たち柱だって人間だ、死ぬときは死ぬ。

けして完璧ではない。

でも「行ってくる」と毎朝そう言ってくれるのは

きっと誓ってくれている証だろう。

行って、必ず帰ってきます…という意味だろう。

だから私も笑みを浮かべて任務に行く。

恋仲というものにあたる私たちは、

同じ屋根の下で同じ食事をとって同じ場所で眠る。

そんな中で、本人は恥ずかしくてとても言えないのだけど

私は少しばかりで足りないと感じている。

その…スキンシップが。

私たちは確かに恋人同士だ、でもなんか…恋人っぽくない。

きっと義勇さんは優しいから、私の気持ちを考えたうえでの

行動をとろうとしているのかもしれない。

でも私から言うのはとても恥ずかしい、はっきり言って無理だ。

そんなことを考えているせいで…。

(名前)「――――――っ!!」

目の前には醜い大きな手。

殺される――――っ!!

落ち着け、焦るな、呼吸を整えろ…

大きく深く、息を肺に取り込め…！

(名前)「全集中 雪の呼吸、肆ノ型 乱れ風花…！」

辺りに強い風が吹いた。

すると秋だというのに雪が桜のように乱れ散っていく。

次の瞬間、鬼の首は地に転がっている。

危機一髪とはまさに今のようなことを言うのかもしれない。

冷や汗をかいた私はそっと胸をなでおろし、安堵する。

そんなところで今日の任務は終わった。

伊黒「如月、今日のように上の空だといつか死ぬぞ。

　 他事を考えるほど気が緩んでいるいるのなら

　 鬼殺隊などやめてしまえ。」

帰り道、そんな鋭い伊黒さんの言葉をあびた。

(名前)「すみません、以後気をつけます。」

私のせいで皆に迷惑がかかった。

そう深く落ち込んでいることろに伊黒さんを嘲笑ったような声が聞こえた。

宇随「お前自分が甘露寺に惚れてるって言えない中で、

　 恋仲になってる2人を見ててイライラするからって

　 そういうこと言うなよっ！地味だぜー。」

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