義勇さん好き集まれ！義勇さん短編集〜 第１弾

看病してみたら… ページ38

(名前)「義勇さん！顔真っ赤ですよ!?大丈夫ですか!?」

あまり長風呂はしていないはずなのに、

お風呂から出てきた義勇さんはのぼせていた。

義勇「少しボーっとしていたら、だんだんと暑くなって…。」

その後、なんとかご飯は食べれたみたいだけど

のぼせた義勇さんは上の空だった。

流石に私もお風呂に入らなければいけなかったので、

心配ながらのぼせた義勇さんを後にした。


お風呂からあがって、義勇さんの様子を見た。

うーん、やっぱり心配だ。

(名前)「義勇さん、よかったらどうぞ。」

少し恥ずかしかったけど、義勇さんを膝枕することにした。

義勇さんは、何も言わなかったけど表情は和らいでいた。

目を瞑って、私の膝から退こうとしない義勇さんは

まるでデレをだした猫みたいだ。

(名前)「ふふ、かわいい。」

目を細めて、小さくそう呟いた。

「チュ」

意味なんてなかった、ただ愛おしく感じたから。

私は自分から口づけをした。

そうすると――――――

その口づけは返ってきた。

私がした子供だましな口づけとは比べ物にならないくらい、

甘くて、深くて、気持ちがいい。

「チュ、チュク、クチュ…」

義勇「(名前)、お前からしてくれたのは久しいな。

　 あまり俺を煽らないでくれ、

　 今日の俺は抑えられそうにないぞ。」

私が予め敷いていた布団まで、

姫抱きで連れていかれる。

「ドサ」

優しく布団に降ろされて、そこからは少し激しかった。

私を捉える綺麗な青い瞳も、

私を抱きしめる腕も、

私を虜にする唇も、

全部全部が愛おしくてたまらない。

どうしてだろう、熱があるみたいに熱い。

義勇さんの冷たい人差し指が、

私の熱を帯びた唇に触れる。

(名前)「義勇さんっ、焦らさないで…ください…っ！」

義勇「欲しいか？(名前)の口から聞きたい、言ってみろ。」

こういう時の義勇さんは、少し意地悪だ。

(名前)「欲しい、欲しいです…！ください…！」

ふ、と妖艶に微笑んだ義勇さんは、

また私に深い口づけを与えた。

いつもより少し強引な義勇さん、

そんな彼もありだと思ったのは私の中での秘密。

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