マキノ編 ページ40
❤
―inマキノの部屋―
「コンコン」「ガチャ」
ノックをしてもきっと寝ていて返事はないと思うので、
少し躊躇ったが部屋に入らせてもらった。
良く言えば綺麗な部屋、
悪く言えば個性のない殺風景な部屋。
何度か入ったことのある部屋に毎回そう感じる私。
締め切られたカーテンの近くには、
ちょっと大きめのキャンパスがある。
ベッドには、規則正しい寝息をたてるマキノくん。
(貴方)「マキノくん、起きて。」
まずは声をかけてみるが返答も動きもなし。
(貴方)「マキノくん、朝ごはん…あ、でも昼だし…。
とにかく起きて、何か食べよう。」
戸惑いながらも体を揺らしながら声をかける。
マキノ「…………ん。」
すると今度は反応をしめした。
(貴方)「あ、起きた。マキノくん、もう昼―――――っ!?」
「もう昼だよ。」そう言おうとした言葉は塞がれた、
マキノくんの唇で。
マキノ「……びっくりしてる、(貴方)…かわいい。」
へにゃりと柔らかく微笑んだマキノくん。
私は今日初めて知った、
寝起きのマキノくんはとても甘えたでキス魔になると。
(貴方)「マキノくん…っ!息……!」
角度をかえられた時にしか吸えない息で、
私はどんどん苦しくなっていく。
マキノ「(貴方)の唇……やわらかい……好き。」
唇が離れると、また柔らかに微笑んでそう言った。
以外に悪くないかも…そう思っている自分がいた。
「チュ、チュク、クチュ…。」
絡められる舌は、温かく気持ちがいい。
唇をはむはむと甘噛みされて、
それを受け入れるように私もキスをした。
いつの間にか起こすどころか、ベッドに押し倒されている私。
私の足の間にマキノくんの足が入って、
両手は頭の上で縛るように押さえつけられていて逃げられない。
(貴方)「んっ、はぁ…マキノくん…、激しっ…!」
体の力がすっかりとぬけた。
そしてそれを理由にか、私はもうこの状況を受け入れていた。
マキノ「………好き。(貴方)、好き。」
唇が離れて耳元で優しく囁いた声や吐息が、
耳に残ってくすぐったい。
でも私も愛言葉を返した。
(貴方)「私も…マキノくんのこと、大好きだよ。」
起こしに来たはずなのに、私は彼にすっかり溺れて
2人でまた眠りについてしまった。
後ろから私を抱きしめてくれるマキノくんは、
温かくて大きくて私を大切なものでも
抱えるかのように、優しく包み込んでくれた。
これからもこんなふうに2人で一緒にいれたらいいな。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
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ナカゲノキャラに○○される!
5人とずっと一緒!
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涼野紫乃(プロフ) - ありすさん» 続編ですか〜頑張りたいと思ってます(`・ω・´)ゞナカノヒトゲノム10巻も楽しみですね〜! (2019年11月18日 17時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - うぇ…アンヤ尊すぎます…かっこいい…私もこの作品大好きです!表現の仕方とかキャラとか皆好きすぎて…続編期待です!ちなみに私はアンヤ推しです←聞いてない (2019年11月18日 15時) (レス) id: aeed06628b (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - 香澄さん» 飾るんです!観賞用、使用用、スペアにしましょう(;´∀`) (2019年11月4日 13時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 私も合計8巻単行本買ったんですけど、15枚しおりついてました。そのおかげで、恐らく全種コンプ出来ました!←でも、こんなにしおり要らないっていう・・・ (2019年11月4日 8時) (レス) id: a1bb486b34 (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - さしゃさん» さしゃさんお久しぶりです!カイさん頑張ります!作品を大好きと言ってもらえて本当に嬉しいです(〃▽〃)俺の行く本屋さんは外から見えるの一枚、中にもう一枚入ってました! (2019年9月21日 10時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼野紫乃 | 作成日時:2019年8月7日 22時