ナカノヒトゲノムでテーマにそって短編集！ なんとなんとの第２弾

特別版　テーマ無　パカ編 ページ37

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パカ「これは推理ものの作品ですね、

　 わたくしのお気に入りで何度も読み返してました。」

というふうにしばらくパカさんと本の話をした。

(貴方)「そうなんだ！ねぇ、ここあいてるし座りなよ！」

私はソファの自分の座っているところの隣を

ポンポンと叩いてみせた。

立ってるよりも座った方が楽だし、話しやすい。

しばしパカさんはロボットのように動かなくなったけど、

「ありがとうございます。」と言って私の隣に腰かけた。

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(貴方)「こんなに本の話できる人久しぶりだな〜。

　 ねぇ、暇な時でいいからまた話そうよ！」

本を閉じて、積み上げている他の本の上にのせた。

パカ「分かりました、今度はわたくしも本を持ってきます。」

誘拐犯みたいなものだけど、こうやって

話したり仲良くなったりするのはダメなのかな？

でもパカさんともっと色々話したいな。

パカ「(貴方)様、右手のそこ怪我してますよ。」

指をさされて見てみると、ちょっと深めに切れた

指のはしから血が垂れて、手を伝っていた。

(貴方)「あ、本当だ。まぁ舐めとけば治るよ。」

私はそう言って指を口に近づけた。

するとその手をパカさんは掴んだ。

パカ「それなりに深いので、ちゃんとした手当てを。」

本当にどこから取り出してるんだろうと、

疑わしくなる感じで消毒液と絆創膏を出した。

少ししみるはずの消毒液はどこか痛く感じなかった。

上から絆創膏をしっかりと貼ってもらい、処置完了。

(貴方)「なんかお母さんみたい、ありがとう！」

前の焼き菓子のことも含めて、

今度はちゃんと隠すことなく笑顔を見せてお礼を言った。

パカ「いえいえ。(貴方)様はわたくしのお気に入り、ですから。」

『お気に入り』そんな言葉を私の頭の中に残して、

リビングから去って行った。

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リビング近くの廊下にて―――

アカツキ「パカさんと(貴方)さん、仲良しですね〜。

　 俺ももっと2人と仲良くなるために混ざりたいです！」

カリン「あいつ(貴方)の前だと変態発言しないのよ。

　 まぁまたそれが更に気持ち悪いけどね。」

ユズ「あれは似た者同士ってやつだね、2人とも可笑しい。」

3人がこんなことを言っていたのは、3人以外誰も知らない。

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