ナカノヒトゲノムでテーマにそって短編集！ なんとなんとの第２弾

アンヤ編 ページ11

❤

アンヤ「んだよ。」

(貴方)「誕生日プレゼントないんだよね？

　 なら代わりに私の言ったこと聞いて。」

少女漫画じゃあるまいし

こんなこと言っても意味ないか。

アンヤ「いいぜ、何だよ。」

アンヤは漫画をパタリと閉じて、私の方を向いた。

(貴方)「え、あ…えっと。じゃあ、好きって言って？」

いいなんて言ってもらえるわけがない、

そう思って諦めていたので少し驚いてしまった。

あんまり言われない言葉に私は、

顔を赤くしないでいられるだろうか…いや、多分無理だ。

アンヤ「好きだ、誰よりも好きだ。

　 もっと、近くで言いたいからこい。」

(貴方)「――――――――っ!!」

思っていたそれ以上の破壊力だった。

言われるがままに、アンヤがいるベッドに座る。

私の顔を真っ直ぐに見つめながら言うアンヤと対照的に、

私は恥ずかしくて顔を見れなくてうつむく。

アンヤ「(貴方)、こっち見ろ。」

アンヤは下を向いていた私の顎をクイっと

右手で持ち上げて、キスをした。

(貴方)「んっ!?ふ、んぅ…。」

舐めとられるようなキスはどんどん深くなり、

左手で後頭部をぐっとおさえられているから逃れられない。

深く甘いキスは私の自由を奪い、ほだされていく。

力が抜けて無防備になった私を

優しく押し倒して、いたずらな笑みを浮かべた。

アンヤ「満足するまで祝ってやるよ。」

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