アンヤ編 ページ17
❤
視界ふわふわする。
体、すっごく熱い。
でもすっごく寒い。
呼吸、乱れる。
体が重くて、頭ガンガンして、
何も考えられなくなりそう。
(貴方)「っく、はぁ…はぁ…っ!」
アカツキ「なんか(貴方)さん、今日…。」
カイコク「色っぽい。」
アカツキとカイコクが何か言ってるけど、
なんて言ってるんだろう…耳がボーンとしてきた。
まるで耳元で鐘の音を聞いてるみたい。
朝ごはん、もういいや。
食べ物には申し訳ないけど、今日は残しちゃおう。
お盆を置いて、部屋に戻ろう。
そう思ったけど、体が思うように動かない。
力が抜けて……、
「ガチャンっ!」「ドサっ!」
ユズ「危機一髪キャッチだ。」
アンヤ「あちぃ、おいユズこいつ熱あんぞ。」
ユズさんは落としそうになったお盆を、
アンヤは私を受け止めた。
ユズ「アン坊、とりあえず(貴方)を部屋まで運んでくれ。
見たところだとかなりの高熱に思える。」
アンヤ「おう。」
力が抜けて動けなくなった私の体の
裏太ももに手を通して、肩をギュっともう片方の手で
おさえて自分の方へギュっと抱き寄せる。
みんなの前で恥ずかしい。
私、熱なんか…風邪なんかひいてないもん。
私とアンヤは少しざわついた食堂を後にした。
―in廊下―
(貴方)「アンヤ、おろしてよ…っ!」
思うように動かない足をバタバタと動かし、
アンヤのうえで暴れた。
すると、おろすどころか更にギュっと抱き寄せられた。
アンヤ「暴れんなおちる、てか重いんだから大人しくしろよ。」
誰が、重いよ…っ!
嫌だ、このまま部屋に行くのは嫌!
だって、だって…!
私がここまで我慢した意味がなくなっちゃう…。
抗った私は、結局アンヤに抱きかかえられている
安心で睡魔に負けて眠ってしまった。
―――――――――――――――――――――
―アンヤside―
(貴方)の部屋について、ゆっくりとベッドに寝かせた。
アンヤ「たく、世話かけさせんなよ。
………太もも、柔らかかった。」
忘れられないあの柔らかさに手を見つめた。
って何やってんだ俺っ!
ユズ「今のは聞かなかったことにしとくにゃ〜、アン坊。」
パっと後ろを振り返ると、
ユズがニマニマと笑いながらドアにもたれかかっていた。
アンヤ「てめっ…!」
立ち上がりユズの方へ行くと、人差し指を唇にあてた。
ユズ「(貴方)が起きてしまうだろう。」
俺は「チっ」と舌打ちをして、(貴方)のベッドの端に座った。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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ナカゲノキャラに○○される!
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涼野紫乃(プロフ) - ありすさん» 続編ですか〜頑張りたいと思ってます(`・ω・´)ゞナカノヒトゲノム10巻も楽しみですね〜! (2019年11月18日 17時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - うぇ…アンヤ尊すぎます…かっこいい…私もこの作品大好きです!表現の仕方とかキャラとか皆好きすぎて…続編期待です!ちなみに私はアンヤ推しです←聞いてない (2019年11月18日 15時) (レス) id: aeed06628b (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - 香澄さん» 飾るんです!観賞用、使用用、スペアにしましょう(;´∀`) (2019年11月4日 13時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 私も合計8巻単行本買ったんですけど、15枚しおりついてました。そのおかげで、恐らく全種コンプ出来ました!←でも、こんなにしおり要らないっていう・・・ (2019年11月4日 8時) (レス) id: a1bb486b34 (このIDを非表示/違反報告)
涼野紫乃(プロフ) - さしゃさん» さしゃさんお久しぶりです!カイさん頑張ります!作品を大好きと言ってもらえて本当に嬉しいです(〃▽〃)俺の行く本屋さんは外から見えるの一枚、中にもう一枚入ってました! (2019年9月21日 10時) (レス) id: 7af1ab1bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼野紫乃 | 作成日時:2019年8月7日 22時