＊blackstory＊【黒の組織】 (ページ37)

今日:6 hit、昨日:30 hit、合計:59,753 hit

黒の組織【5】～Love story～喧嘩ページ37

.

『セヨン、さっさと車に戻ってちょうだい』

ベルモットの冷たい声に目が覚め、

自分がしていたことをやめ、車へと足を進ませる

それにしても、ベルモット、意外と撃つの上手じゃん

ちゃんと毎日練習しなきゃ、私もいつか追いつかれるだろうな

ああ、怖い怖い

そんなことを考えながら、駐車場へと足を踏み入れた

...と、同時に脳へ入り込む

「...そうだ、私、透と喧嘩してたんだった」

今まで進んでいた足が急に止まる

でも、すぐに足は進み始める

そう、私は決めたのだ

‘‘透に、ごめんなさいって言おう”と。

いよいよ、車が見えるところまで来る

そして、車の側へ

スライド式の車のドアへと手をかける

そして、車へと乗り込んだ

ドキドキと緊張が走る

もう既に透の顔は見えていた。

けど、怖くてジッとは見れなくていた

...よし、言うぞ。

背もたれに凭れて深く息を吸い込んだときだった

「...あの」

「...え!!うん、なに?」

「あのときは...すいませんでした」

謝りの言葉

慌てて私もこう言い返した。

「こ、こちらこそ!!ごめんなさい...」

「...お互い様、ですね?」

そう言い、笑い出した彼の唇を私の唇でフタした

喧嘩のあとの唇は、ひどく甘く感じた_____________

*fin*

.