黒の組織【4】〜Love story〜喧嘩 ページ36
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私は男を誘い出し、
今現在はトイレにこもっている。
「おーい、まだかーい?」という声は無視しよう
今はこっちの方が大事なのだ
再び、笑い声が響く無機質なものに耳を傾ける
...正直、あてたくもないが。
『ふふふ...聞こえたわよ、さっきの声』
「うるさい」
『...で、ターゲットの様子はどうなの?』
「えーっとねー...大丈夫だよ、ベルモット」
『そう。じゃあもう撃つわよ』
「えー行きたくない『さっさと行って』はい」
渋々、トイレから出る
待ってたよ、なんて余裕なターゲット
...どうせ、もう死んじゃうのに
「...ふふふっ...あははははっ!!!!」
ターゲットの死に様を考えたら、なんだか笑えてきた
「おいおい...どうしたん...」
ターゲットが喋ると同時に肥えた体が前に倒れる
「ふふ、考えてた死に様と同じ」
ゆらりゆらりとターゲットの体に近づく
それはまるで催眠にかかった、蝶の様だった。
「...じゃあね、ブタさん」
既に冷たくなった手をヒールで踏みつける
「ふふふふふふ....」
死体のことに夢中になっていた私は、
透のことなんかすっかり忘れてしまっていた。
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作者名:音袮 | 作成日時:2013年9月24日 10時