＊blackstory＊【黒の組織】 (ページ34)

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黒の組織【2】～Love story～喧嘩ページ34

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私は悪くない。

シーンとしているこの空気が私のせいだとしても

私は彼女として当然のことを言ったと思う

「で、どうなの?なんとも思わないの?」

「仕事だからって言ってるじゃないですか」

「仕事とかさ、関係ないでしょ?」

「僕だって本当はこんな姿見せたくなんかありませんよ」

「...じゃあなんで最初に言わないのよ」

「言ってたら、許してたと思うのに」

またもやシーンと沈黙が流れる

別に透の態度が気に入らないわけじゃない。

別に透にムカついてるわけじゃない。

...じゃあ、なんでこんなに怒ってるんだろう?

そこまで導き出したその時、

「...行動開始の時間です」

「ふん...そんなの、分かってるわよ」

「ああそうですか!!精々頑張ってくださいね!!」

「言われなくたってそんなことするわよ」

むすっとした顔でスライド式の車のドアを開き、

バタンと閉めた。

全てが閉められるその直前に見えた透の顔

それは、

私と同様、むすっとした顔なんかじゃなくて

寂しそうに完全に閉まるドアを見ている顔だった

「ごめん、私が悪かった」

そう言えなかった私を私は憎んだ

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