黒の組織【28】フレーズ ページ28
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嘘は得意なはずなのに...
なぜか背中から冷や汗が溢れて止まらない
____こんなガキに動揺してたっけ?
遊びに行く途中だったクソガキと別れて、路地裏へと向かう
ここなら組織のことを言っても、
別に誰もいないので聞き取られる危険性は少ないからだ
しかし、私も弱くなったな
あれくらいのことで冷や汗ダラダラ垂らして...
「...よし!アジトへ一旦帰ろう!」
有名なフレーズにかけて、そう言ってみた
しかし、現実はそんな甘くはなかった
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「ねえ、どうしても行きたいんだってば!」
「だめだ。任務が終わるまでそこにいろ」
「...せっかく、お仲間のご帰宅なのに?」
「それでもだめだ。さっさと任務を終わらせろ」
あ、切れた
ピーピーと終了のゴングが鳴っている耳障りな高い音が
怒りを感じている私の心を余計に怒りを増させた
....ふん
ジンがアジトに私を帰らせてくれないから
第一、ジンが一番偉いわけじゃないんだからね!
そう心の中でかなり毒づいて携帯電話を閉じた
閉じたと同時に蘭の声が聞こえる
「ご飯よー!!」
「今行くー!!」
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作者名:音袮 | 作成日時:2013年9月24日 10時