黒の組織【25】時間つぶし ページ25
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カランとなる鈴の音と共に僕の一日が始まる
「いらっしゃいませ」
この決まり文句を添えて
「えーっと...じゃあコーヒーお願いします」
店の一番奥の席へ座った中年の女性
これから若い男とでもイチャイチャするのか?
しかし...中年にしては美人だな
推定42歳くらいだと思うが...
おおっと、いつもの癖で深く考え過ぎてしまった
「どうぞ、コーヒーです」
「...どうも」
無愛想な言葉で対応する美人な中年女性
こういうタイプが一番苦手なんだよなあ...
「あ、あの、お客さん」
「...なに?私になんか用でもあるの?」
「お客さんは何方をお待ちで?」
...やばい、すごい直球に聞いてしまった...
どんどんお客さんの眉間にシワが寄っていくし...
「...なんでそんなこと、あんたに教えるのよ」
...ごもっともです
「...早く、あっち行きなさいよ」
「あ、す...すいませんでした」
そう言って、そそくさとその場から去った
でも、まだ推理は終わってはいない
久しぶりに接客した客だ
今はちょうど朝の11時くらいで客が全然来ない
どうせ、昼過ぎから忙しくなるんだ
じゃあ昼過ぎまでの時間つぶしはなにをすれば?
そりゃあ...人間観察に決まってます
「いい時間つぶしになりそうですね....」
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作者名:音袮 | 作成日時:2013年9月24日 10時