黒の組織【23】風呂場 ページ23
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「たらりんた〜ん、たらたらりんた〜ん」
ちょうどいい温度のお湯を肩にかける
気持ちよすぎて、どうにかなりそうだ
もくもくと立ち上る湯気で周りが見えない...
「しょうがない、もう上がろうか」
浴槽から出ようとした瞬間
ずるっ、と気持ちいい音がしたと思った
それと同時に嫌な予感がして冷や汗がどっと出る
「痛ったああああい!!!!!!」
私の悲惨な声が風呂場に響き渡る
「A⁉︎どうしたの⁉︎」
ダダダ、とすごい音がして風呂場のドアが開けられる
それと共に目に入るのは蘭が包丁を持ったまま、
その場に立ちすくしている光景だ
「どーしたの、蘭ねえちゃん」
蘭の間から覗かせたのはメガネのクソガキ
「お、お姉さ...ん?」
クソガキの頬がだんだんと朱に染まってゆく
そう、それほど私の姿はやばいのだ
「もう!出てってええええ!!!!」
二度目の私の叫びが風呂場に響いた
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「大丈夫だった?」
かなりグロテスクなすり傷を消毒してくれてる蘭
「迷惑かけて...ごめんね」
ふふ、と笑う蘭に対して
まだ頬が赤いメガネのクソガキ
...ジンに“アノこと”言っちゃおうかな
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作者名:音袮 | 作成日時:2013年9月24日 10時