黒の組織【18】トレードカラー ページ18
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人気が無い路地裏へとクソガキを誘導する
まさか、こいつが“工藤新一”なのか。
「ねえ、お姉さんって何者なの?」
「ふふふ...何者だと思う?」
「分からないから聞いてるんだよ?」
このやりとりを何回繰り返したことだろう
どっちが折れるか...精神的にもキツイものだった
そして、先に折れたのは....
「なんなんだよ!」
そう言いながらガシガシと頭を掻くガキ
「じゃあー、ヒント」
楽しそうに言う私に睨みを効かせながら頷く
「私達のトレードカラーはね...黒、ブラック」
「黒...お前、まさかジンとウォッカの⁉」
「あら、知ってるの?それなら話は早い」
「ちょ...待てよ!!まず教えてくれよ」
私の腕に引っ付くように手を絡めるガキ
私、ネチネチした男、大っ嫌い。
「触んないでくれる?」
「あっ...すまねえ」
「次、汚い手で触ったら...殺す」
さっとその言葉を聞いた途端、距離をとるガキ
それと同時にズボンのポケットから拳銃を滑り出す
まさに、今の光景は修羅場以上だろう
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作者名:音袮 | 作成日時:2013年9月24日 10時