黒の組織【14】メロディー ページ14
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終いには雷が鳴るほど悪くなっていく天気
すると蘭が急激に変わった空を見上げながら言った
「コナン君、大丈夫かなー?確か公園でサッカーして遊ぶって言ってたけど」
ま、コナン君なら大丈夫だと思うけどね、と少し笑いながら付けたした
“コナン”?
私は“工藤新一”のことなんか忘れて“コナン”という謎の人物に興味心身
ちょっと悲しい微笑みを見せている彼女に私はいきなり食ってかかった
「ねえ蘭、コナンって誰?ねえねえ教えて!!」
「コナン君のこと?うーん、黒縁眼鏡を掛けてて...その他になにかあったけなー」
「なになに、なんでも良いから教えて」
「...あ!!それと、頭がすごく冴えるの!!まるで...」
「まるでまるで⁉」
「新一みたいに...」
そしてまた悲しい笑みを見せた
今は雨の音しか聞こえない
ただ雨の音だけが室内に悲しくメロディーを作っていく
そのメロディーは突然いなくなった男に宛てた悲しき女が作ったメロディーだった
私の気持ちは普段は動きもしないくせに、今はぐらぐらと不安定に揺れている
そう、今にも堕ちそうなくらい。
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作者名:音袮 | 作成日時:2013年9月24日 10時