黒の組織【12】躊躇 ページ12
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あのあとなんとか毛利探偵事務所に潜入出来た
「ふう....ジンにあとから報告か」
トイレでため息を付きながら小さな声で呟く
楽しいもんかと思ってたら意外に楽しくなかったなあ
アジトに...帰りたい。
「ま、そう言ってもジンは許してくれないと思うけど」
仕事熱心なんだよコノヤローとジンに逆ギレし、
随分と長いトイレから解放された
「あ...名前、なんて言うんでしたっけ?」
「Aです、柏木A」
「Aさんですか.私の名前は毛利蘭です」
「蘭さん...でいいですか?」
「蘭でいいですよ」
「分かりました..蘭」
躊躇しながら言うと蘭はくすりと笑って言った
「タメで...いこ?」
「ふふ...うんっ!」
やっぱり、トイレで思ったこと撤回!!
ここは楽しい!!
「じゃあ、晩ご飯の支度しよっか!!」
「....うん!!」
そのあと私と蘭はガールズトークをしながら、
晩ご飯の支度をして有り余るほどに楽しんだ
「そういえばさ...Aの両親ってどんな人なの?」
「...っ!!ごめん、言えない」
あの日のことが脳内にフリーズする。
“やめて....お願い....やめてっ!!”
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作者名:音袮 | 作成日時:2013年9月24日 10時