愚図で泥棒で最低なので、今日も悪役を演じます

悪役　肆 ページ6

竈門炭治郎side

俺が頭突きをしたとき、かすかに声が聞こえた

『へえ、、、やるじゃん』

他の柱の方々は聞こえていなかったようだったけど、俺には聞こえた

ただ、声の主はわからなかった

その時、バッと柱の方々が膝をついた

「御館様のおなりです」

みると、ふわりとするような匂いのお方がいた

「よく来たね。私の可愛い子供たち」

そのお方の話し方はふわふわとしていて飲み込まれそうだった

「おはよう皆。今日はとてもいい天気だね

空は青いのかな？」

すると、さっき俺が頭突きした人が口を開いた

「御館様におかれましても御壮健で何よりです

益々の御多幸を切にお祈りいたします」

「ありがとう実弥」

それから飛ぶように話が進み、さっきの人は鬼の醜さを証明すると、禰豆子を引きずり出した

そのために、わざと自分の腕を斬り、禰豆子の噛みつかせようとした

頼む、、、禰豆子、、、耐えろ！

『何茶番してんの、不死川』

さっきと同じ声が聞こえた

「不死川」と呼ばれた人は機嫌が悪そうにその人を見た

「あぁ？うるっせえなクズ」

その人は落ち着いた声、、、しかしドスの利いた声で言った

『クズとは心外な。人を食わない鬼は戦力になるだろ？

なにもお前の無駄な血を流すことはない

それに、もしその鬼が人を襲ったなら俺が殺す

鬼と、そこのお前と、、、あと鱗滝と冨岡もだ

そうではないのですか？御館様』

すると、御館様というお方はふっと笑った

「どうしてわかったのかな？

その通り。では、手紙を、、、」

手紙は、もし禰豆子が人を襲ったのなら、俺達３人が切腹して詫びるとのことだった

その手紙に俺は涙を流した

『そういうことだ。不死川』

不死川さんからは殺気のような匂いがした

しかし、不思議なことにあの人からは何も匂いがしなかった

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