愚図で泥棒で最低なので、今日も悪役を演じます

悪役　肆拾漆 ページ49

胡蝶しのぶside

「無事か！？胡蝶！鬼雷少年！」

そこにいたのは煉獄さんと鬼殺隊を辞めた鬼狩さんだった

『量が多いぞこれは、、、

匠！動けるなら胡蝶を連れて離れろ！』

「わかりました！」

氷柱は私を抱えて屋根の上に跳んだ

私達が離れたのを見て、鬼狩さんは鞘から刀を抜き取った

『鬼の呼吸 陸の型 鬼神悪鬼』

鬼狩さんが刀を回すと、周りの鬼が数十体死んでいた

氷柱はまるで少年のような目で鬼狩さんの刀を見ていた

「師範の呼吸は本当にかっこいいんです

そして、強い」

確かに、先ほどからたった一太刀で鬼をたくさん葬っている

「炎の呼吸 弐の型 昇り炎天！」

煉獄さんも負けず劣らずの強さだった

でも、まさか鬼狩さんがここまで強いなんて、、、

「あの時、柱の皆さんが大量の鬼に囲まれていた時、助けたのは師範です

それに、師範は上弦も倒しました

いい加減、目を覚ましてください」

一つ一つ、私の中で辻褄があっていった

私は、鬼狩さんに酷いことをしてしまった、、

『胡蝶！匠！後ろだ！』

慌てて後ろを振り向くと、３体の鬼が私たちめがけて攻撃をしかけてきていた

氷柱は刀を抜いたが、遅かった

『鬼の呼吸 壱の型 禍鬼瞰之！』

鬼狩さんがすかさず鬼の頸を切り落とした

そこで、最後の一体を斬り終えた煉獄さんが言った

「うむ！これですべてだな！」

刀をしまった鬼狩さんに私は、謝ろうと思った

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