愚図で泥棒で最低なので、今日も悪役を演じます

悪役　肆拾陸 ページ48

煉獄杏寿郎side

時は二時間前に遡る

俺は任務のため、篤碑町に出かけていた

すると、何故かそこには鬼狩がいた

「よもや！鬼殺隊を辞めた君が何故ここにいる！」

鬼狩はこちらを振り向くと、めんどくさそうにため息をついた

『単独特別任務の帰り』

「単独特別任務？」

『私は鬼殺隊はやめたけど、鬼狩りを辞めるつもりはない

それに、こうしていれば私はもう悪役でなくなるからね』

そう言って鬼狩りは歩き出した

俺は鬼狩のことが気になり、ついていってみた

「鬼狩！なぜ君は桜見をいじめるんだ？」

『いじめていない。いじめられてるのは私だ』

「ふむ、しかし桜見はよく泣くし、任務ではかなり強いぞ！」

『今は？』

鬼狩は今はどうか、強いのか、と聞いてきた

「今は、、、ケガが多い。小さな任務でもケガが増えている

しかも、どうやら下の階級の者達から悪い噂が流れてくる」

『そういうことだ』

俺達は帰り道の途中地点である花吹き町まできた

辺りは日が落ちてきている

「そういうこととはどういうことだ？」

『まだ気づかないのか？まあ、そのうち分かるだろう、、、

！』

突然鬼狩は鞘に手を当てた

一瞬、何故かわからなかったが

町の真ん中のほうからものすごい鬼の気配がした

「十二鬼月か？」

『いや、、、気配が点でバラバラ。それが密集している

複数いるぞ』

「分かった。今すぐ向かおう」

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