愚図で泥棒で最低なので、今日も悪役を演じます

悪役　拾肆 ページ16

鬼狩Aside

ケガはかすり傷と、桜見につけられた背中の傷

にしても、ケガをしてないはずの桜見が蝶屋敷に行ったということは

またこれは悪役にさせられたかな

私は包帯を雑にまいて、ぼーっと横になる

そういえば、あの男の子はどうしているのだろうか、、、

ケガが良くなったら会いに行ってみよう

そう考えていると、玄関からあの気配がした

「鬼雷さーん！！！」

私が行く前に三人は屋敷に入ってきた

『わわ！？ちょ！止まって止まって！』

三人は勢い余って壁にぶつかった

それでも私のことを心配してくれた

「大丈夫ですか！？」

竈門が真っ先に心配してくれた

『少し痛いけど大丈夫だよ』

「あの、なんでケガしたんですか？」

我妻の問いに私は短く答えた

桜見に斬られた、、、と

「蝶屋敷で診てもらえないんですか？」

『無理だよ。皆私なんか死んじゃえって思ってるし』

「そんなことないですよ！」

竈門が私の手を握った

力強く、、、暖かい手だ

「柱の方はどうして鬼雷さんを分かってくれないんですか、、、

許せません、、、」

「それは俺も同じ気持ちだ！」

「お、俺も！」

三人は優しいなあ

『ありがとうね。また助けられちゃった』

ふっと笑って、三人の頭を撫でた

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